五条せんせぇの呪力うんま〜 〘呪術廻戦〙

賑やかな芋煮会 ページ38

「当主様、どうなさったんですか？」




「そう堅くならんでいいわい、勅使河原の坊、


なあに、酒を買いに行ったら甚爾と遭遇してな、


芋煮会だと聞いて、酒が旨く呑めそうだと思い、


着いて来たんだ、うぃ〜ひっく！」




「また昼間から酒飲んどるんか、父さん・・・」




若干呆れ気味の直哉。




「がはは、お前も呑むか、直哉、う〜っぷ、」




「うへえ、酒臭いわあ〜もお〜、ったく、」





そこに、こてつが、慌てて直毘人に近づいた。




「当主様、私、当主様がいらっしゃるとは、知らず、


その、今作っているものを、お出ししても大丈夫か、


どうか・・・」





いつもはマイペースなこてつも、



流石に当主の直毘人には、


礼儀を欠かさぬ方が良いとわかってるので、



かしこまった態度をとる。





「なあに、気にせんで大丈夫だぞ琥鉄の姫さんよ、


急に参加させてもらうんだ、



直哉と甚爾が、楽しそうにしておるから、気になってたんだ。



俺も混ざっていいかな？琥鉄A殿。」




「！は、はい！勿論です！」




そうして、当主の直毘人も加わり、ますます賑やかな芋煮会となった。





「お〜うまいじゃないか、A殿、料理上手だな、」



「お嬢は自分で何かを作るのが好きなので、」



「ほお、ああ、そういえば、


あの甚爾の部屋の前の庭にある東屋も、


A殿が作ったんだったか？」



「はい、甚爾と、この呪霊達と協力して、作ったんです、」



「はは、凄いじゃないか、まだ若いのに随分多才だな、


しかも、縛りもなしに、呪霊と交友関係を築いておるとは、


面白い姫さんだ。」



「あ、ありがとうございます、です、」



「はは、そう堅くならなくて良い、



ーーそうだ、A殿、好きな男子とかは、おらんのか？」





「「ぶっ！！！」」



唐突な直球な質問に、甚爾と直哉が吹き出した。



「・・はい？」

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