願い事【レイ】 ページ10
夜に星を見るのが本当に好き
ママに内緒でハウスを抜け出し
森の木の上で空を見上げる
この場所だけ、すっぽりと木の葉っぱがなくて、最高のスポットだ
レイ「違反者発見」
『同じく違反者発見』
レイは何も言わず木を登り、隣に座った
『連れ戻しに来たの?』
レイ「ん、ママが呼んでこいって」
やっぱりバレてたか
レイ「昔からママってAに甘いよな」
『そうかな』
レイ「そーだろ、今だって、ノーマンが風邪引いた時だって、気付いてんのに言わねーし」
『あー…』
そう言えばそうだったな
『たまたまだよ、あ、流れ星』
レイ「…見れなかった」
『今日は流星群見れるらしい』
少ししてから、光の線が空を駆け始めた
レイ「すっご…」
横目でレイを見れば、キラキラと目を輝かせていた
(ふふ、かわいい)
『流れ星にお願い事しよ』
レイ「流れ星が流れているうちに3回願い事言うんだっけ」
『そうそう』
レイは1度空を見て、またこっちを見た
レイ「無理じゃね」
『諦めない諦めない、レイの悪い所だよ』
レイ「現実的なだけ」
レイは拗ねたように言った
『そもそも願い事なんて簡単に叶うわけない、だから頑張るんだよ、レイも今、頑張ってるでしょ?』
レイは何も言わず空を見上げた
私は手を組み、3回願い事を言う
レイ「何願った?」
『願い事は誰かに言うと叶わないんだって』
私はぴょんと木から降りる
レイ「まって、まだ願い事してない」
レイは手を組み、目を閉じた
(でも意外、流れ星にお願い事なんて、レイならバカバカしいって言うと思ったのに)
レイは願い事が終わったのか、木から降りてきた
『帰ろうか』
手を出せば、素直に繋いできた
レイ「本当は流れ星に願い事なんてバカバカしいって思ってたんだけど、A探す前に流れ星見て、遊び半分で願い事したら叶った」
『へー、良かったね、どんな願い事?』
レイ「Aに会いたいって願った」
『ふふ、変なの、いつでも会えるのに』
レイ「うるさい」
レイは恥ずかしそうに顔を逸らした
暗いけど、レイの耳が赤くなってるのが分かった
ハウスに戻るとママがお出迎え、怒られちゃった
レイ(俺の頑張りが報われたか…)
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ゆきがみ(プロフ) - ガールガールさん» ありがとうこざいます!!嬉しいです!! (2019年4月3日 13時) (レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
ガールガール - 本当に面白いです!読んでて楽しいです (2019年4月3日 12時) (レス) id: 4b6999800d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - サヤカさん» ありがとうございます!!そう言って頂くとかなり励ましになります!リクエストなどあれば言ってください!! (2019年3月31日 10時) (レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 主さんののほほんとした書き方すごいです!!いつも楽しみです! (2019年3月30日 18時) (レス) id: 032d885f3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - 雨と無知@雨100%さん» コメント、リクエストありがとうございます!!ママとのお話ですね!すぐに書いて来ます!! (2019年3月21日 14時) (レス) id: b6cfb6d4ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきがみ | 作成日時:2019年3月17日 22時