チェス【ママ】 ページ45
ママ「チェックメイト」
コトッという音ともに、ママはそう言った
エマ「また負けたー！！」
ノーマン「3人でやっても勝てないなんて…」
レイ「強すぎ」
ママとエマたちのチェス
私はいつも、何かと理由をつけて見ているだけ
ノーマン「Aはやらないの？」
『うーん、まだいまいちルールが…』
レイ「この間散々教えてやったのにまだ分かんないのかよ」
『あはは…』
本当は、理解している
なんて言ったって、チェスを物置部屋から引っ張り出してきたのはこの私だ
ママにチェスのルールを教えて貰って、私は勝った
ママは凄く驚いた、そして凄く褒めてくれた
でも、そんなの私にはどうでもよかった
あの時の私は、馬鹿だった
駒に、家族の名前をつけてしまったのだ
沢山の犠牲を出して、私は勝った、勝ってしまった
ただのゲームに感情移入なんて、レイ達にバレたら笑われてしまうだろうな
それから私は、チェスを敬遠するようになった
＊
エマ「ねえねえ！！久しぶりにチェスしよ！！」
ノーマン「そう言えば最近やってなかったね」
レイ「今ならママに勝てんじゃね？」
エマ達はイザベラを呼び、1人ずつ勝負を挑んでいった
でも、3人とも惜しいところで負けてしまった
エマ「あとちょっとだったのに〜」
ママ「3人ともとても強くなったわね、手応えのある勝負だったわ」
ノーマン「負けた…」
レイ「…」
ノーマンとレイはかなり落ち込んでいるらしい
エマ「ね！Aもやんなよ！」
『え、私はいいよ』
エマ「お願い！ね、ね、いいでしょ？！」
エマは私の腕を引っ張って座らせる
ああ、嫌な光景だ
彼らの、駒の運命を私が背負っている感覚
ママ「久しぶりね、あなたとチェスをするのは」
ノーマン「え、Aってママとチェスした事あったっけ？」
『やるなら早くやろう』
あまり思い出したくないからね
ママ「あなた達がこの駒だったら、誰がどの駒かしら」
この人は分かってる、私がどうしてチェスをやらなくなったか
分かってる上で、言ってるんだ
私を、本気にさせるために
私はイザベラを睨んだが、イザベラは微笑んでいた
この顔
大嫌いだ
エマ「えー？私達が駒だったら？」
ノーマン「レイはナイトじゃない？」
レイ「んじゃ、エマはルークだな、猪突猛進っぽい」
エマ「えー、じゃあノーマンはクイーン！！」
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ゆきがみ(プロフ) - ガールガールさん» ありがとうこざいます！！嬉しいです！！ (2019年4月3日 13時) (
レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
ガールガール - 本当に面白いです！読んでて楽しいです (2019年4月3日 12時) (レス) id: 4b6999800d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - サヤカさん» ありがとうございます！！そう言って頂くとかなり励ましになります！リクエストなどあれば言ってください！！ (2019年3月31日 10時) (レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 主さんののほほんとした書き方すごいです！！いつも楽しみです！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 032d885f3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - 雨と無知@雨100％さん» コメント、リクエストありがとうございます！！ママとのお話ですね！すぐに書いて来ます！！ (2019年3月21日 14時) (レス) id: b6cfb6d4ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきがみ | 作成日時：2019年3月17日 22時
