心配【ザック】 ページ41
『…っ！』
あー痛い！！
私は狩りの途中、鬼に出くわし腕を引っ掻かれた
痛い、たいぶ痛い
腕にそって赤い線が伸びている
血が滲み初めて、さすがにやばいと感じた
まぁ、腕だけの怪我で良かった
鬼を倒したユウゴとヴァイオレットが近寄ってくる
ユウゴ「何やってんだバカ！」
ｳﾞｧｲｵﾚｯﾄ「大丈夫か！？」
『ごめん、大丈夫』
自分の服をちぎり、止血だけする
『鬼の巣、ここには無かったはずだよね』
ユウゴ「あぁ、俺達も油断していた、1度帰って地図に描きたそう」
ｳﾞｧｲｵﾚｯﾄ「A、歩けるか？」
『へーきへーき』
私、ヴァイオレット達に凄い心配されるんだよね、みんな曰く、「危なっかしい」とのこと
怪我したのこれが初めてのはずなんだけど…
私はズキズキと痛む腕を抑えながら、シェルターへと戻った
＊
シェルターにつくと、皆から手厚い介護をうけた
『みんなありがとう、でもただのかすり傷、平気だって、みんなそれぞれの仕事に戻って』
再度無理をするなと私に念押しして、みんなは渋々散っていった
ザック「A、怪我の治療」
あ、ザック、そうだ、帰ってきてたんだっけ
『お願いします』
ザックは何も言わず、治療を始めてくれた
私はその間、寺と金の水探しの状況を聞いた
ザックを除くメンバーは、今は居ないらしい
エマ達に怪我をしたなんてバレたら、それこそめんどくさい事になりそうだ
『ねぇ、なんで皆あんなに私の事心配するんだと思う？』
ザック「え、なんでって言われても、家族だからじゃないのか？」
『それにしてもだよ、なーんか違うんだよね』
ザック「まぁ、確かに、Aは俺達よりも全然強いし、俺はあんまり心配してないな、むしろ頼りにしてる」
はっ！！ザック！！ありがとう！！
『ふふ、ありがとうザック』
ザック「…っ！…あー…分かった、皆がAを心配する理由…」
『え、なになに』
ザックはちらっとこっちを見てすぐ目を逸らした
え、何
ザック「あー…はい、治療終わり」
『え、あ、ありがとう』
ザックは立ち上がり、私の頭を撫でた
ザック「もう、怪我するなよ、心配する」
『ザックさっき心配してないって言った』
ザック「あんまりって言っただけた、じゃあな」
＊
＊
去っていくザックの耳は、ほんのり赤かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 524人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきがみ(プロフ) - ガールガールさん» ありがとうこざいます！！嬉しいです！！ (2019年4月3日 13時) (
レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
ガールガール - 本当に面白いです！読んでて楽しいです (2019年4月3日 12時) (レス) id: 4b6999800d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - サヤカさん» ありがとうございます！！そう言って頂くとかなり励ましになります！リクエストなどあれば言ってください！！ (2019年3月31日 10時) (レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 主さんののほほんとした書き方すごいです！！いつも楽しみです！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 032d885f3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - 雨と無知@雨100％さん» コメント、リクエストありがとうございます！！ママとのお話ですね！すぐに書いて来ます！！ (2019年3月21日 14時) (レス) id: b6cfb6d4ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきがみ | 作成日時：2019年3月17日 22時
