Lv.24_ご褒美 ページ25
『あのそろそろストレートアイロンで髪の毛整えた……い……の……です……が……』
そういった途端ペショッと耳が下がったのが分かった。
しかし私の髪をもふもふする手は止まらない。
髪をセットしてもらうはずがどうしてこんなことに…
「もう少しだけ、ダメでしょうか?」
髪をモフっとしながらオペラさんが言った。
絶対自分の面の良さを自覚してる。
美しい。
表情は変わらずで何を考えているか分からない。
『…じゃ、じゃああと少しだけ…』
私がそういえば再びぴーんと立つ耳。
表情は分かりずらいけど耳の動きわかりやすいなこのヒト……。
『でもサリバン様とイルマくんが待っているのでは…?』
「準備の時間が必要かと思い、勝手ながら少し早めに起こしに来ました。」
『ぬかりない…。さすがですね…』
左手は髪をもふもふしたまま右手でピースを作るオペラさん。
くせっ毛でもふもふなこの髪は嫌いだったんだけどこんな美人に触って貰えるならもふもふも悪くない……かも。
『ちなみにいるまくんは何時に起きてこられるんですか?』
「6分後です」
『6分後!?!?!?』
オペラさん……
それ今から準備しても間に合わないです……
「大丈夫ですよAさん。私に任せて頂ければ6秒で終わります」
『そんなばかな……』
本当に6秒で終わった。
『そんなばかな……』
「では引き続き……」
『ストレートアイロンするので無理です』
「……ご褒美はいただけないんですか?」
耳をぺしょりとたらしてグッと顔を近づけられる。
あまりの顔の良さに頷きそうになったがボサボサのまま学校には行きたくないので心を鬼にして断った。
「どうしても?」
『だ、だめです』
「……」
『……帰ったらもふらせます。それじゃだめですか…?』
「もう一押し」
『ええ、……何がいいですか?』
「……」
自分で考えろ、と言わんばかりに見つめてくるオペラさん。
でも耳は垂れてないので怒っているわけでも機嫌が悪いわけでもなさそうだ。
『そんなに見られても分かりません…』
わざと泣きそうになりながら言うと私の髪から手を離してオペラさんが口を開いた。
「仕方ないですね。帰ってくる時までにご褒美考えといてください」
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ユノン - ほかほかごはんさん» オチはダリ先生がいいです! (2023年1月30日 12時) (レス) @page42 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ユノンさん» ユノンさんコメントありがとうございます。更新いたしましたのでお手隙の際に是非読んでいたたけるとうれしいです😌 (2023年1月27日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる! (2023年1月27日 8時) (レス) @page19 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ルーミアさん» ルーミアさんコメントありがとうございます✊参考にさせていただきます!ありがとうございます😌 (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - もち明太子チーズさん» もち明太子チーズさんコメントありがとうございます☺️それは大変ですね…🙄できるだけ更新させていただきます…! (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年1月21日 19時