検索窓
今日:142 hit、昨日:154 hit、合計:290,584 hit

Lv.69_魔王様? ページ19

もう終わりだ。



洞窟の様な場所に迷い込んでしまった。



こんなところ誰も通りっこない。


私はここで誰にも気づかれず餓死するんだ。



『おうちに帰りたい、推しに会いたい…会いたいよぉぉぉぉ!!』


「何を泣き喚いておる」


体育座りで泣きながら推しの名前を叫ぶとガサッという足音ともに上からそんな声が聞こえてくる。



びっくりして上を見てみればそこには''悪魔ッ!!''って感じの巨人が立っていた。


大きすぎて見上げる首が痛い。



『……ま、迷子になりしました』


素直にそういえば覗かれる顔。



「ヌシが特待生、Aだな」



まさか、知られてた。
……まぁそうですよね。


『はい。あなたは一体…』


「己は魔王になる男、サブノック・サブロだ!」



これはまたキャラが濃い人が来たな。



怖いはずなのに自慢げにふんすふんす話していて可愛いと思ってしまった。



ダメだ、感覚が麻痺している。




「己は魔王になる!そのためには位級がいる!故に己より位級が高くなりそうなやつは……」



__全員気に入らん



ギロりと睨みつけられる。



でかい。

やばい。

こわい。



もし魔界に来て初めてあった悪魔がこのヒトだったら多分漏れてた。



それほどに迫力が凄まじく、有無を言わせない圧があった。


「が、しかし、ヌシは別だ!」


『へ、?』


ガハッと笑う佐分野三郎?に思わず情けない声が出る。


「いいか!よく聞けA。ヌシは………」


『……ヌシは?』


「……」



『……え、続きは??』



腰を折り曲げ、グッと顔を近づけたかと思いきや黙り込む佐分野三郎(サブノサブロウ)。


思わずそう聞いてしまったが佐分野三郎は黙ったままだった。



『三郎さん大丈夫ですか?』


「誰だそいつは!!己はサブノック・サブロ、魔王になる男だ!!」


『あ、生き返った』



さっきも聞いたな、その自己紹介。


「迷子になったと言ったな。何処に行くつもりだ?」


先程とは打って変わって静かになる三郎……サブロさん。


こう見るとすごく美形。

筋肉最高。

サブロさんって結構逸材なのでは??



『問題児クラスの教室に行きたいんですけど迷ってしまって…ヒッ』


ゆっくり立ち上がってそう言うと、あろう事かこの男は私をひょいと持ち上げて横抱きにした。


「教室はこの下だ。己がヌシをそこまで送ってやろう」


この下……??


つまり洞窟?の中にあるってこと……!?



Aこの先不安です……。

Lv.70_ギャップ→←Lv.68_不幸中の幸い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (142 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
343人がお気に入り
設定タグ:魔入りました!入間くん , 愛され , 魔入間   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ねこまくん - この作品大好きです!!尊すぎて夢主ちゃんが心臓破裂する前に心臓が破裂しそうです………! (9月17日 7時) (レス) @page15 id: 18b89fe2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - にゃーちゃんさん» にゃーちゃんさんコメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです🥺今後もダリ先生との絡み増やしていくつもり(というか下書きには既にある)ので乞うご期待下さい🫢 (2023年2月8日 22時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!面白くて、一話から一気読みしてしまいました!個人的にダリ先生の絡みが今のところ好きです…!教師陣大好きなので、他の人との絡みも楽しみにしてます!更新頑張って下さい! (2023年2月3日 22時) (レス) @page14 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年2月2日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。