廿伍 ページ25
そこからの流れはとってもスムーズだった。
私が期待の眼差しを無惨様に向けるとしばらく黙ったあと面白いと呟くと同時にニヤリと笑い私を抱き上げた。
……なんで???
『お、下ろして頂きたいんですけど』
じゃないとおてぃんてぃん触れないじゃないですか。
「何故貴様の指示に従わなければならない」
『さっき自分でお願い叶えてくれるって言ったじゃん。』
もうこれから死ぬ私は何も怖くない。
強気でそう言うと、無惨様が真顔になった。
相変わらず顔はいい。
「……」
『…』
「タダで済むと思うなよ」
『!!』
はーいと返事をする前に降ろされた。
2度も話を聞いてくれるなんて。
もはや無惨様では無いのかもしれない。
はあそれよりもドキドキする。
ついに推しのてぃんてぃんを…
……じゃなくて筋肉を触れる。
やばい今になって緊張してきた。
どーしよ「早くしろ」
『すみません!!では!!』
勢いよく返事をして、その勢いに乗せて無惨の相棒(笑)を触った。
感想?ふふ。ひみつ♡
そこで私の記憶は途切れた。
……
……
……
なるほど。よーするに私はどうなったんだ?
もしかして稀血だからみんなで分け合いっこしよう的な?
なんだ。鬼のくせに案外仲良いじゃん。
いやでもやめてほしいな??
痛いのは嫌いです私。
かといってどうすればいいかは分からない。
逃げようとしても逃げられるかどうか。
そんなこんなで脳内会議をしていると布団を引き剥がされた。
そしてベンッという琵琶の音と同時に見覚えのある顔が真上に現われる。
「頭を垂れてつくばえ。平伏せよ」
その声と共に推しの3人が頭を垂れる。
私はと言うと布団を引き剥がされた事を未だに理解していない上に枕(膝)が無くなり頭を打つというカオスでは無いけどカオスな状況である。
そして流れる沈黙。私
は今日だけで何回沈黙を味わったのだろう…
寝っ転がりながらそんなことを考えてると突然来る浮遊感。
目を開けると無惨様に襟を掴まれていた。
しかも無惨様の顔まで上げられていた為手足がだらしなくブラブラしてる。
推し3人に見られていい気はしない。
この体制むしろ…
公 開 処 刑
そんなだんだん精神が削られてゆく沈黙を破ったのは私を猫のように持ち上げてるこのワカメ頭。無惨様だった。
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叶乃(プロフ) - やっぱ、めちゃくちゃおもしろすぎません!?続きめちゃ気になります〜!更新頑張ってください! (2023年2月23日 22時) (レス) @page47 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆ様コメントありがとうございます!うふふめっちゃ嬉しいです張り切っちゃいます💃 (2023年2月14日 15時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - まきさん» まき様コメントありがとうございます!ありがとうございます、頑張ります😚💪 (2023年2月14日 15時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - あまねさん» あまね様コメントありがとうございます!ありがとうございます🍀 ́- (2023年2月14日 15時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - おも、しろい!面白い!鬼ごっこで無惨がチート。みんな血気術使うとかチート。その中に1人だけある普通のこ、いや、体格6歳だから圧倒的不利な状況で逃げ切るとか凄いなぁ、おい!面白いです、投稿頑張ってください!応援してます! (2023年2月14日 15時) (レス) @page43 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年1月13日 23時