転生したら鬼と家族になりました【鬼滅の刃】

廿肆 ページ24

遡ること数十分



屋敷内での出来事。





無惨様が私の顔を覗き込むようにしゃがんだ。


そして背筋が凍るような声で言い放った。




｢選べ。ここで死ぬか鬼になるか。｣



いやいや無理無理無理。

だって鬼になるとして

血に耐えきれなかったら死。
耐えたとしてもパワハラで精神的死。
わんち鬼殺隊に殺されるじゃん。


どっちにしろ死じゃん。



前世で鬼になって鬼殺隊に殺されて死にたいとか言った自分を殴りたい。



『殺して下さい』



私はすかさずそう答えた。


鬼殺隊に会いたいけどどうせ殺されるくらいなら、鬼になってみんなに迷惑かけるくらいなら、ここで夢を叶えて死にたい。



そう思って私は答えたのに。



｢は？｣



なんか怒ってます。


なんで？？？

無惨様の｢は？｣はシャレにならないからやめてほしい。


しかも立たないで。座ってて。

見下されるのちょー怖いんだぞ。




……こんなこと言ってる場合じゃない。
殺される前に夢を叶えなければ。



『その前に1つお願いを聞いてください。』



あー私を見る目が痛い。


精神的苦痛。



辛い怖いかっこいい好き。




｢聞くだけ聞いてやろう｣




！？！？！？！？



まさかあの無惨様がお話を聞いてくれるなんて。



神様、仏様、無惨様。


ありがとうございます。





『てぃんてぃ………………………筋肉を触らせて下さい』



｢は？｣



『ひぇっ…………さ、触った瞬間殺していいですから！！』



２回目の『は？』頂きました。ありがとうございます。

相変わらずいけめんですね。




いやあ、失うものがないとこうも気持ちいいのか。




……お前正気か？って目で見ないで。



私は至って真面目ですから。

廿伍→←廿参

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す