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リクエスト企画の方ですが、期限までにリクエストが1つも来なかったので中止しました・・・
更新またまた遅れてすみません><
ペース取り戻せるよう頑張ります
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side玲
総統、いやグルッペンに手を取られ、黒い車に乗り込んだ。
運転はひとらんらん様。
『ふう・・・』
「玲さん・・・だよね?久しぶり」
『あ、その節はどうもわざわざ・・・』
「あ〜いいって言ったじゃん」
「ひとらんも彼女を知っていたんだな」
「まあね。偶然だったけど」
鏡からにこにことしたひとらんらん様の表情が窺えた。
『ひとらんらん様も護衛ですか?』
「ううん、俺は運転だけ。あと呼び方だけど、長いしひとらんでいいよ」
『はい』
「今回玲さんはグルちゃんのお嫁さん役なんだよね」
『あは、そうなんです』
「で、グルちゃん玲さんの偽名とか考えたの?」
「おう、偽名か?」
「うん。この宴会の後の玲さんの生活に支障があるかもしれないし」
「そうか・・・」
まあ確かに必要かもな・・・
街の人ともよく行くお店の人には顔覚えられてたりするし。
「そうだな・・・それならツァックというのはどうや」
「いい名前じゃん」
『楽しそうな笑顔ですか・・・うん、ありがとうございます』
なんだか嬉しいなあ。
楽しそうな笑顔って。
「玲さんにぴったりだよ」
門の前で手慣れたように手続きをするひとらん様が招待状を会場の警備員に見せながら言った。
ぴったりだなんてそんな・・・
なんて言葉はしまっておく。ひとらん様だけでなく総統のセンスまでも貶すようなものだ。
「そうやと思って。じゃあ今日はよろしくな、ツァック」
『ええ、こちらこそ』
開けられた車の扉から手を取られて降りた。
さあ、仕事だ。
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