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『花火大会かー、今年はまだ1回も行ってないなあ』
と、ある花火の記事を見ながら呟くAちゃんの言葉を僕は逃さなかった。
「じゃあ、今日僕の家の近くで花火大会あるんで行きます?」
行きたい!とすぐに乗ってくれたAちゃんと少し早めにオフィスを出て、その足で花火大会会場へ向かう。
やっぱり花火大会と言えばかき氷だよね、と着いた瞬間にすぐそこの屋台で買って食べて。
そのあとは、たこ焼き、イカ焼き、焼きとうもろこし、それにわたあめも買って。
さすがに食べすぎでしょ〜なんて僕が言ってたらAちゃんが次に目をつけたものは射的。
『山本さん、わたし、あれ欲しいなあ』
と、指さす先には可愛らしいうさぎのぬいぐるみ。
ここで1発で取ってあげれたらかっこいいんだろうけど。
「僕あんま射的得意じゃないんだよな〜」
とか言いながら打ってみるとまさかの1発で落とすことに成功。
「はい、これ、今日の思い出に。」
今の僕、ちょっとかっこよかったかも。
『ありがとう!』
天使のような笑顔を僕に見せるAちゃん。
すると、
ドンッドンッ
花火が上がり始めたみたいだ。
もっと近くに行こうよ!と僕に手を差し出す。
『来年も一緒に来ようね!』
僕がさっきあげたぬいぐるみを愛おしそうに抱きそう言ったAちゃん。
視線を戻し夏の夜空を見上げる君を見て、
「好きだよ…」
と呟く僕の声は花火の音で掻き消された。
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愛璃(プロフ) - おーちゃんさん» コメントありがとうございます!本当ですか!それはとっても嬉しい限りです……!これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月28日 0時) (レス) id: 6f15aa5541 (このIDを非表示/違反報告)
愛璃(プロフ) - みなみさん» コメントありがとうございます!そうですよね!ルールを守って楽しむ分はいいと思うので……その範囲内で楽しんでいただけたら嬉しいです! (2019年10月28日 0時) (レス) id: 6f15aa5541 (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん - この話もめっちゃ好きです。自分の物語の最後くらいのやつから読ませていただいていたので…これからも応援してます!! (2019年10月16日 18時) (レス) id: 23068de1a1 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 私のフォロワーさん達も「マナー違反だ」と怒ってましたよ….…。何がしたかったのかわかりませんが、ルールは守らないとですね….… (2019年10月9日 1時) (レス) id: 1c715d90c6 (このIDを非表示/違反報告)
Ashley(プロフ) - りりあさん» ありがとうございます!これからもご愛読お願いします!! (2019年10月5日 0時) (レス) id: 6f15aa5541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛璃 | 作成日時:2019年10月2日 20時