自覚 ページ12
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A
「ビンゴなのは分かった。分かったけどさ。
……これからどうするの?」
ドリーム
「えーっと…とりあえず夢の内容を話して貰える?」
A
「んーと…何処かの研究所で、研究者が…」
--説明が書けない--
インク
「ふーん…確かにあの研究所の音声だと、
1人は真面目だったけど、
もう1人はニンゲンを憎んでた感じが凄かった。」
ドリーム
「…だけどその時とは印象が全く違うね。」
レイナ
「…アマルガムって複数の人格が入ってんだよな?」
インク
「あぁ、確かに。
被験体なら人格が混ざってる可能性があるね。
知識とか記憶、能力とかも。」
ドリーム
「…なら、レイナちゃんの記憶も持ってるのかな。」
レイナ「死ぬ程嫌なんだが。」
A
「めっちゃ嫌われてて笑う。
…てかあの女、もうFって呼ばない?」
インク「…まぁ、別に良いと思うけど。」
ドリーム
「呼び方…そういえば親族も調べないと。」
インク「まぁアテが無いよりは良いね。」
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「…ふ〜ん。エラー、休んでていいよ。」
エラー「…………」
…静かだなぁ〜。
私の能力使うとみんな意識無くなるもんねぇ…
まぁあってもうるさいだけなんだろうけど…
少し、少しだけ、いいな〜とは思う。
「…まぁ、いっか。」
ど〜せ何も変わらないもんねぇ。
そもそもこの体がどうなってるかも知らないし。
「……エラー休んでるし、ドリームかインク呼ぼ。」
次、どこ行こう。
………どうでもいいか。
………虐待、かぁ。
「普通じゃ無いって自覚するの、キツいなぁ…」
あれが普通だと思ってたのに。
……嘘が下手だなぁ。
本当は分かってたのに。
おかしいって。
自覚するのを怖がって、
地下に落とされて…
「……あ〜、馬鹿らしい。
こうして生きてるのも、何もかも。
ほんと〜に馬鹿らしいよ。
……こ〜やって誤魔化してる事も。」
あ〜あ。
…もう、やだなぁ…
いきるのも、あやつるのも。
…なのに。なのに。
あのひとは、またわたしをとじこめる。
たすけてなんて、わがままでしょ?
「……ふくしゅうは、もう、できない、でしょ。」
あきらめてよ。
わたしたちがうまれたせかいは、ほろびたって。
あのひとたち、いってたでしょ?
……………もうつかれたなぁ。
はやく、あきらめてくれないかなぁ。
………………
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作者名:哀華ゼナ | 作成日時:2024年9月28日 6時