【男主】幼馴染みが冷たい【轟焦凍】 (ページ11)

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きゅうわページ11

「いったぁ……くない？」

てか温い。

と、同時に。

懐かしい匂い。

「はっ離れろ…！」

「あ？……あっ」

何かに前のめりで突っ込んでたが、首根っこの辺りを掴まれ温もりは消えた。

そして見えるは顔を赤くした轟。

お、怒ってらっしゃる……。

「チッ生きてやがったか」

吹き飛ばされ思考が飛んだ故に個性が解けてしまったらしい。

「ちょっと、爆豪危ねーだろ！」

地面を横目に睨みつけ未だ顔を赤く染めた轟から素早く距離を取り、代わりに爆豪に近寄る。

「テメエの個性のせいだろうが」

「お前ならあの場に俺らがいた事くらい分かってたろ！」

「しらねーよザコ」

「……その勝ち誇った笑み！ぜってー分かってたろ！性格わりぃ」

ハァ、とわざとらしく溜め息を爆豪の目の前でつく。

「ってことで爆豪ちゃん捕縛成功～」

語尾に音符を付けながら〝個性〟を解く。

「はァ！？あっ、テメエいつの間に！！！」

「今お前が話しながら見てたのは俺の幻想でーす！びっくりした？

喋る時は目の前に、お前が喋ってる時は音をたてないようにしてグルリと回ってたってわけ！さすがに油断してただろ～？
お前の周りくらい素早く回れるよう特訓されてんだよ！ドンドン長距離にしてく予定！」

にっかり笑いピースを爆豪に向けた。

「俺の勝ち」

きゅるん、と伝えれば怒りゲージ突破した爆豪が暴れ出したのはまた別の話……。