懐かしい友 ページ38
和サイド
「どうだった？」
診察室のドアが開いて潤くんが入ってきた。
思っていた以上に時間がかかったので何かあったのかと少し不安になっていた。
潤「大丈夫だよ。頸部切除して縫合してるから膣の長さが短くなってるのね。それで膣鏡入れるまでにちょっとてこずっただけ。縫合もきれいにできてるし新たな出血箇所も見られなかったから順調だよ。とりあえず完治するまでに6週間はかかるからこれから少しずつの日にち薬かな。」
「それ聞いて安心したよ。じゃ熱は合併症とか感染症じゃないってことね。疲れが出てのかも。まあ下がってきてるからおそらく大丈夫だと思うけど数日は気を付けてみておくよ。」
潤「うん。岩田さんのこと気になってるの？」
いきなり何を言い出すのか。
「なによいきなり。」
潤「だって部屋出て行ったからさ。」
「幼馴染に同席されたらなんか気まずいでしょ。」
潤「でも今の担当医はにのだよ。」
「まあそうだけど。内診するの散々拒否されたからね俺は。」
潤「それって岩田さんもにののこと気にしてるってことなんじゃないの？」
「あるわけないよ、そんなこと。」
潤「わかんないよー。まぁ念のため忠告しておくと、そういうことするのは術後６週間以降にしてね。あとさっきも言ったように膣が短くなってる分、伸縮する程度も減ってるわけだからから挿入するとき痛いはずだから優しくね。」
一体なんの話かと思ったら、本当にとっぴもないこと言い出す始末。
「何言ってるの？」
潤「まぁまぁ落ち着いて。あくまでも忠告だよ。」
なんか非常に不本意だけど別にふざけて言ってるわけでもなさそうだ。
「わかったよ。」
潤「晩飯はどうするの？」
「いつも近くに食べに行くよ。出前もしてくれるけど？」
潤「長旅疲れたからできたら出前お願いしたいな。寿司が食いたい。」
「オッケー。お寿司うまいぞ。。泊るところは？」
潤「そんなことも考えないまま来たよ。だって昨日の今日だよ。」
「そうだよね。じゃうちに泊まって。俺は入院患者さんいるときはここ留守にできないから泊まりこみなの。すぐそこがうちだからさ。」
潤「ありがとう。数日は島にいようかなって、夏休みも兼ねてるからね。」
「海はきれいだし魚はおいしいし、朝日も夕日も絶景だよ。早い話自然を楽しんでってことだけど。」
潤「じゃ毎日多忙なにのには悪いけど羽伸ばさせてもらうよ。」
思い出話や東京での仕事の話で真夜中まで盛り上がったのは言うまでもない。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2019年8月28日 20時
