【ツイステ】【レオナ】百獣の第二王子と黒豹の元護衛役【bl】

華々しい王宮内でのレオナの立場は幼き頃から忌まれ、孤立して育っていた。

絶対に王になれない第二王子の地位。周囲から恐れられるユニーク魔法。さらにレオナの人格を否定――
自ら独りであることを選ぶのにそう時間はかからなかった。

しかし、周囲はそれを許さない。

齢十のレオナに直属の護衛役が付いた。聞こえはいいが護衛役の立場を利用した、要はレオナの監視役である。

回りくどい仕組みをやはりレオナは見抜いていた。だからこそ必要以上に関わりは持たず、孤独を貫こうとした。

「お初にお目にかかりますレオナ様。本日より、レオナ様直属の護衛役の任を国王より任されました。(名前)と申します」

艷やかな黒髪に生えた小さな獣の耳、ひときわ目を引く紫の双眸。
目尻を柔らかくすると浮かぶまだ浅い皺……レオナの護衛役は紫の瞳と老け顔が印象的な、黒豹の獣人だった。執筆状態：連載中