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第42話「お出かけ・弐」夢主 ページ43

「面白かったぁ!」

私達は映画を観終え、今人気の喫茶店(カフェ)でお昼ご飯を食べているところである。

「でも、少し意外。女の子だから……恋愛映画だと思ってた。」
「嗚呼……敦くんが詰まらないかなって思って。あとは……アクション映画は、太宰さんとは観たくないから。」
「太宰さん?何で?」

不思議そうに云いながら、オムライスを頬張る敦くん。
……オムライスというチョイスが子供っぽくて可愛いと思ってしまったのはここだけの話である。

「探偵社ってさ、映画さながら……というか下手したらそれ以上でしょう?だから、『私ならこうするのに。じゃないと……嗚呼ほら、やり返されてるだろう?』なんて隣でブツブツ言い出すの。まぁそれも面白いは面白いけど……普通に楽しみたいし。」
「な、成程……。」

そんな少しズレた苦悩を話しながら、私はサンドイッチを口に運ぶ。
……すると、シャキシャキとしたレタスの食感とトマトの甘さ、ふわふわのパンのおいしさが口の中に広がった。
美味しい……。

「次、服屋さん行っても良い?」
「うん?良いけど……どうして?」
「いや、別に大した理由じゃないんだけど……ちょっと足りないなと思って……。」
「そっか、そうだよね……善いよ、行こう!!」

そんな訳で服屋に行く事になり、食べ終えた私達は喫茶店(カフェ)を出た……のだが……。

「こんにちは、暁いろはさん、人虎さん……?」

目の前に立つ彼女は、マフィアの一員であり、芥川さんや一葉ちゃん程ではないにしろ、そこそこの実力の持ち主である。

「……そういう事、ね。」
「……!」

私はやっと、太宰さんが引き留めていた本当の理由がこの襲撃だったことを理解する。
私達の目の前に立ちふさがる敵の存在に、私は肩を落とし溜息を吐いたのだった。

第43話「対元部下戦(前編)」夢主→←第41話「お出かけ・壱」夢主


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設定タグ:文スト , 中島敦 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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業猫(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます……修正しますので少々お待ちください;; (2020年6月4日 23時) (レス) id: 3f4322bc19 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 名字を設定しても、(名字)のままなんですけど.... (2020年6月4日 23時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:業猫 | 作成日時:2019年5月20日 18時

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