続き ページ11
あのあと、両方の手は強制的につかまれた。
これは両手に花ならぬ両手にイケメン
「この服、買っておいたので
今度会うときに着てくださいね」
「これなら普段からつけていられるだろう。
・・・・良い虫よけにもなる」
顔はいい上にエスコートはうまい。
目を離した隙に色々と買ってくるんですよ。
……目立たないわけがないじゃないですか!!
「あ、あの申し訳ないので受け取れません……っ!」
「気にしないでください。
此方が勝手にやってるだけなので」
「そうだな、気にすることない。」
云っても聞かないから止めようがなく
荷物がどんどん増えていく。
「顔がいいの自覚してくださいよ……」
先刻から街の女性たちの目線が凄いんです
滅茶苦茶僕のこと凝視してしてきてますから
「周りの目線など、それこそ気にすることない」
「というより貴方が余りにも可愛らしいから
見られてるのでは?」
「そんな訳ないじゃないですか……。」
心の底から思ったことを言うと
二人は急に足を止めてこちらに振り返る
「___あとどれだけ貴方に好意を
伝えれば自分の愛らしさに気付いてもらえるんでしょうね」
「君と話してる時間は退屈ではない。
でなければ人の多い処に態々行かないのだが」
「え、へ、あ……ッ?!」
”鼠か龍か、好きな方を選んでくださいね”
その言葉に、いまだに答えは出ていない
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作者名:露西亜帽 | 作成日時:2018年6月4日 23時