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「千と咲良は分かりました…けど、僕としては姪と龍が気になります」
「何故だ?黒子」
「…なんでしょう、村人がこの2人をどうやったのかは分かるんですけど…とてつもなく気になるんです」
「黒子っち分かるんスか?俺全然わかんないっス」
普通なら分かるであろうことが分からないと言っている黄瀬はおかしいのか?いや、おかしくはないだろう。ただ単に馬鹿なだけだ。
「…そうだね。俺がこの2人の事を黄瀬と青峰に説明しよう」
「なんで俺がわかんねぇって分かった?」
「どう考えても分かってなさそうなアホ面晒してたんじゃないの?」
「んだと紫原てめぇ!」
喧嘩をするなら他所でやって欲しいと他の人達は全員思っているが、この二人に何を言っても無駄だと分かっているから何も言わないでいる。
「はぁ…じゃあ説明するよ。龍と姪はスコップを持った村人に連れられて行った。ここまで言ったら黒子と緑間、そして紫原は想像できるだろう。だがそこの犬とガングロは理解出来てないから話を続ける。まずは、何故村人がスコップを持っていたのかという事だ。スコップとは何かを埋めたりする為に使うことが殆ど。そのスコップを持った村人に2人は連れられて行った。
……ここまで言ったら馬鹿なお前らでも理解出来るだろう?逆にこれでも分からなかったら…ね」
最後の言葉を言う際に満面の笑みを浮かべて言ったら前にいる黄瀬と青峰の顔は顔面蒼白と言ってもいいくらいの顔で何回も頷いた。
…その顔面蒼白は話の本当の意味に気づいたからなのか、それとも赤司の言葉に恐れたのか…はたまた両方の意味だったのかも知れない
「…結論的に言うと龍と姪はその村人に生き埋めにされたという事なのだよ」
「よくこんな話思いつくよねぇ」
「いえ、あながち作った話と言う訳では無いんじゃないですかね」
「…どういうことっスか?」
まだ顔面蒼白中の黄瀬が黒子の放った言葉の真理を確かめるべく尋ねる
「この本の最後のページを見てください」
「…あぁ、[ね、ふつうの話だったでしょう]と書かれていた所か」
全員が本の最後のページを見た
そこには…
[ね、ふつうの話だったでしょう]
注意
これは実際にあった話を元にして作っています
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作者名:さくや | 作成日時:2019年8月17日 14時