私の一番キライでスキな生き物【銀魂】 (ページ30)

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鬼が二十九匹ページ30

「…!お……!大丈夫……!A!」

「しょ…う…よう…？」

「A!!気がつきましたか!!良かった…」

周りを見渡すと見覚えのある部屋

そう私達の部屋だ

「わた…しは…」

「心配したんですよ。夜中になるまで帰ってこないし帰ってきたかと思えば一人で倒れてますし」

「ひ…とり…？」

「はい」

今のは……夢なの？

黙りこんでしまった私に近くにあったすり林檎をたべさせようと体を起こす

「ほら、しっかり食べて早く元気になって下さい」

「うん…」

食べ終わり、松陽が立つ

「じゃあ食器片付けてくるのでちゃんと寝てて下さいね」

そういい私に背を向ける松陽になんともいえない不安がこみ上がってきた

「まっ…しょ…松陽…!」

「?どうしました?」

「その…!こんな事言って迷惑かもしれないけど…その…寝るまで、そばにいてくれない…?」

そういうと松陽は驚いたように目を見開く

その姿をみていまさら慌てる

「あ!ベ、別に何かやることがあるなら全然良いよ?!別に一人でも寝てられるし!!それに…」

慌てて弁解しようとしていると松陽が抱きしめてきた

「なん…で…」

「そんな顔で言われたら
断れるわけ、ないじゃないですか」

「ずっと、そばに居ますから」

「だから…」

そんなもの(涙)流さないで下さい

「うぅ…っ…しょうよ…」

「大丈夫ですよ」

トントンと子供を寝かせるようなリズムで背中を叩いてくれる

「大丈夫…大丈夫…」

大丈夫…