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鬼が十九匹 ページ20

あれから数日経った今日



いつもの様にみんな(子供)が道場で素振りをしている…はずだった



「はぁ…ッ」



しかし今、予想外なことにこの前の高杉?が道場破りに来ていた



しかも相手は銀時



もちろん道場破りと言っているのだから本来は松陽と戦うべきではあるけれど……



【「俺が相手してやるよ
俺にも勝てねェやつが松陽に勝てるわけねェ」



「は?」】



多分、俺を倒してからいけぇぇぇをやりたかったんだろうなぁ…銀魂



ここ、一応寺子屋なんだけどな…



そんな事を考える



それにしても高杉くん、強い



あの銀時とここまで戦えるなんて



パァンッッ!!



そして決着がつく



銀時の勝ち



「まあ、こんなもんだな」



かっこつけながら褒めてほしそうにこっちを見る銀時



「さすが銀時!」



その一言でとても嬉しそうな顔をする



「べ、別に嬉しくねーけど!!全く嬉しくねーけどな!!

こんなの当たり前だし!!」



「はいはい、それじゃあ凄い銀時くん運ぶのを手伝って」



「えーー」




「あ、松陽」



「さぁさぁさっさと運ぼうぜ」



「がいたら良かったのに」



「オイ」



銀時に手伝って貰いながらもその子を他の部屋に運び、手当てをする



「ん…」



「あ、起きた?」



「ここは・・・」



「覚えてない?あなた、道場破りに来て銀時に負けちゃったのよ」



そう話していると松陽がそれに気づいて近づいてくる



すると松陽が私のとなりにすわり、いう



「まったく
寺子屋に道場破りなんて聞いたことありませんよ
怪我がこれ位ですんで良かった」



すると高杉くんは少し罰の悪そうに目を背け



「………俺より弱いやつと試合うのは飽きただけだ」



と言った



「本当はアンタとやりたかった…
まさかあんな奴に…」



悔しそうにする男の子に松陽は変わらず笑顔でこう告げた



「貴方は充分強いですよ
あの銀時とあれだけやりあったんですから
道場破りさん」



「でも負けた」



「ええだからもっと強くなる」



「勝者が得るのは自己満足と慢心位なものです
敗者(きみ)はそんなものより意義のあるものを勝ち得たんですよ」




「恥じることはありません
あの子はちょっと特別ですから」



「生きるために…生き残るために強くならざるを得なかった子です」

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2019年2月22日 21時

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