island of love 【JK】 (ページ10)

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「ねぇグク？」
『ん？』
「私たちは、この島で出会って、この旅が終わったら別々の場所に帰るでしょ？」
『…うん…』

「私ね、グクと一緒にいるとすっごく楽しいの。グクは？」

『楽しいよ！Aがいてくれて本当に良かったって思ってる。こんなに短時間ですぐに仲良くなれる人は、僕にとって貴重な存在だよ！』
「嬉しい！…でもさ、一緒にいられる時間は限られてるでしょ？」
『うん…』
「だから、楽しく過ごそう？ケンカもしたくない。もっと笑ってるグクが見たいよ」

『僕は…怒ってないよ…Aがいけないの！』

そう言うと、グクは私をヒョイっと抱き上げて、そのまま海に飛び込んだ。

「え！ちょ！」
抵抗する間もなくずぶ濡れになる。

「もー！やっと髪乾いたのに〜！」
『ㅋㅋA、怒っちゃダメだよ、笑顔ね！』
「もう！www」

そのあと、グクはいつも通りのかわいいグクに戻った。

それからの数日、グクと私はいっしょに観光したり、ホテルのプールでゆっくり過ごしたり、同じ時間を共有した。

時々手を繋いだり、肩を組んだり、軽いスキンシップあったけど、それ以上の関係にはなっていない。

それでも、一緒にいる時間は、とにかくずっと幸せで楽しかった。

私はもうグクのことが好きだ。
だけど、この旅が終わればグクとの時間も終わる…

この時間はご褒美だから、これ以上欲張っちゃいけない。頭ではわかってるけど、グクへの気持ちは大きくなる。

最後の1日が終わる。
私は明日の夜、日本に帰る…