island of love 【JK】 (ページ11)

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グクとのディナーを終えて、荷造りのために部屋に戻る。
先にシャワーを済ませて、明日の着替えを準備する。

チェックアウトは遅めに設定してもらって、明日の昼過ぎだ。

帰りたくない…グクと離れたくない…
でも帰るしかない。

荷造りが進まなくて、気分転換に外に出る。
すこし歩いて、ホテルのプライベートビーチに出てぼんやりと海を眺める。

『A！』
名前を呼ばれて振り返ると、グクがいた。

『もう少し飲まないかなって思って…メッセージ送っても既読にならないし、部屋に行って呼んでも出てこないから…探しちゃったよ』

「ごめん、スマホ置きっぱなしできちゃった。最後の夜だから、海でも見ようかと思って」

私の隣に座ったグクは自分の羽織っていたシャツを脱いで私にかける。

『ねぇ！言ったでしょ？そんな服で1人で歩いちゃダメだって！』
「ふふ…そうでした。」

シャワー後だった私は、ショートパンツとキャミソールのままだった。

「グクは優しいね。ありがと。グクに会えて幸せ。」
『A…また会えるでしょ？明日のランチも一緒でしょ？連絡先も交換したし、いつでも会えるんだから』
「うん、そうだね。」

そうだけど…私とグクは住む世界が違いすぎる。明日別れたら、もう会える気がしない。