馬鹿じゃねぇの ページ34
『失礼しました』
ドアを閉めた後、思わず崩れ落ちてしまった。
__最低でしょ。
耳の奥で、そらるさんの声がループする。
やっぱりそうだよね。
人間は、喰種を“敵”だと思ってる。
『無理だよ…』
キヨ「何が？」
『うわぁぁ！！キヨさんか……』
キヨ「俺じゃ悪かったか？」
『いやそういう時訳じゃないですけど』
いきなり出没するからそらるさんに変に思われちゃうじゃん…
キヨ「で、何が無理なの？」
『あ、えとぉ…大学の勉強が難しくて』
キヨ「今ノートとか持ってないのに？」
『ぅ…あと料理が上手くいかなくて』
キヨ「じゃあなんでキッチンにいないの？」
『歌が…』
キヨ「はいはいもうわかったから」
『ッすみません…』
〈Aの寝室〉
キヨ「へぇ、それで自信をなくしたと。」
『はい…』
キヨ「ふーん……」
そしてキヨさんの口から一言。
キヨ「______馬鹿じゃねぇの」
『えっ』
私、キヨさんからも見放された？
もう助けてくれる人なんていないの？
__アイツ喰種だって〜
__化け物のくせに
__消えろよ。
__善人ぶりやがって。
__最低でしょ。
__馬鹿じゃねぇの
痛い、痛い、痛い。
今までの記憶が、全て蘇る。
私の心はボロボロになってしまった。
傷つく所など、なくなってしまうくらいに。
____穴あくほどの心もない
キヨ「泣くなよ。」
『だって』
キヨ「俺は、お前も馬鹿だと思うけど、
そらるさんも馬鹿だっつってんの。」
『っ？！』
キヨ「だってAが喰種の話いきなりしだして、しかも深刻な顔してんのに、ガッツリ自分の意見ぶつけるか？先にAの心配すんだろ。しかも喰種だからって悪いって決めつけんのは間違ってる。
そ・し・て、Aも馬鹿だ。
たった一人に言われただけでそんな凹んで、馬鹿じゃねぇの？大抵の人間はみんなそう思ってんだよ。むしろそんなに同意してもらえた事にビックリだよ。」
そうか、キヨさんはこういう人だった。
ぶっきらぼうな言葉の奥に、優しさが溢れんばかりにこもってる。
キヨ「大丈夫だって、絶対行けるから。この俺が保証してやるよ」
『(クスッ)ありがとうございます。』
キヨ「なんで今笑った！？」
つーかなんで寝室？
期待しちまうだろ、
馬鹿だから。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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あずきいろ
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8
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西 - この方角に福があるはずです
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バナナフロート - あばばさん» あ、すみません本人です。誤解を招いてしまい申し訳ないです。コメントありがとうございます、励みになります(*´∀｀*) (2019年8月7日 15時) (
レス) id: 4fd0a6807d (このIDを非表示/違反報告)
あばば - 下の人プロフない 名前が作者なのに なりすまし...？サブじゃなくてモブでは？あ、話めちゃめちゃ面白かったっす。 (2019年7月30日 9時) (レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
バナナフロート - 続編作りましたー！！こちらもよろしくお願いします(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年5月4日 7時) (レス) id: 4fd0a6807d (このIDを非表示/違反報告)
バナナフロート - 霧氷-ｷﾋｮｳ-さん» ありがとうございます！励みになりますm(_ _)m (2019年5月3日 14時) (レス) id: 4fd0a6807d (このIDを非表示/違反報告)
霧氷-ｷﾋｮｳ-(プロフ) - 一期完結、おめでとうございます！！続編ですか！？楽しみです〜！無理しない程度に頑張ってください！ (2019年5月3日 11時) (レス) id: 7c0fa36322 (このIDを非表示/違反報告)
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