暗殺教室卒業後、公安警察官になった山田です。【男主】番外編受付所

親友と蜂蜜ココア ページ13

業がそう言った瞬間、目の前には綺麗な顔、唇には柔らかい感触があった。



｢んっ…！？かっ、業…！？｣


｢…ごめん、今まで我慢してたけど…もう無理｣


｢ちょっ…！｣



するりと業の手が服の中に入ってきた。



｢やっ…、くすぐったいっ…｣


｢…ねぇ、俺にしてよ。降谷さんなんかやめて、俺を好きになってよ｣


｢まっ…、んっ…｣



何度も角度を変えて業から降り注ぐキスに、とうとう呼吸が苦しくなり、口を開けた。

その瞬間、ここぞと言わんばかりに下をねじ込んで来た。



｢ふぁっ…、んっ…はっ…｣


｢んっ…、、、｣



絡み合う舌が、妙に気持ちよくて

気付いたら瞳を閉じて、受け入れていた。



｢はっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…｣



それでも、やっぱり息は苦しかった。



｢はぁっ…、、、A、えっちだね。そんな顔して｣


｢うっ、うるさいっ…！ひゃっ…｣



手がどんどん上へと上がっていった。



｢やめっ…｣


｢やめてほしいの？本当に？｣


｢っ…、なんで…こんなこと…｣


｢言ったよね？我慢してたって。これ聞いてもまだわかんないの？｣


｢え…｣


｢俺は、Aのことが中学生の頃から好きなの｣


｢中学生の頃って…、嘘…｣


｢嘘じゃない。Aが好きで好きで仕方がなかった。だからわざと修学旅行の夜、気になってる女子の名前奥田ちゃん出したのにAはなんも反応しなかったし。やっぱり男は好きにならないんだなってAの親友ずっとしてたのに何？男を好きになった？は？俺の方が好きなのに？ずっと大好きなのに？それなのになんでAは失恋してんの？意味わかんない。ちょっとは俺の方に気持ち寄らないの？ずっとアタックしてたのに？｣


｢そっ、そんないっぺんに言われてもっ…｣



こんなに、溜め込んでたの…？



｢あぁ、それはごめん。まぁ短く言うと。俺はAが昔から好きなの｣


｢全然、気付かなかった…。業が僕のこと好きだなんて…、気づけなくて、本当ごめん。大切な親友なのに…｣


｢俺が言わなかったんだからわからないのも当然でしょ？ねぇ、その大切な親友から恋人に昇格できないの？｣


｢えっ…、それは…まだ…｣


｢まだって事は、昇格できるチャンスはあるんだ？覚悟しててね。その悲しさ吹っ飛ばして俺を好きにさせるから｣



その言葉と唇には柔らかい感触と蜂蜜ココアの味がした。


END.

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