親友と蜂蜜ココア ページ12
「え…?」
「ほら、さっき泣いてたじゃん?いかにも失恋したーみたいな顔してさ」
「………」
「え、なに図星?」
業は…、なぜこんなにも感が鋭いのだろうか…。
「…うん、、、その通りなんだ…。…話…、聞いてくれる…?」
「…もちろん、親友のためなら」
業…。
「……あの、ね…。失恋の相手は、僕の上司なんだ」
「え…?Aの上司って皆男って確か…」
「…うん、相手は男の人」
引かれたかな…、僕がゲイってこと…
「…それで?その人に振られたの?」
「!?…、えっと…」
「何驚いてんのさ?」
「いやっ…、えっと…。僕がゲイだってこと…引かれるんじゃないかって…」
「べーつに?偏見はないよ。だって___」
「…?だって…?」
聞き取れなかったな…、だって…?
「ほら、俺の話はいいから。それで?どうしたって?」
「あ…、それで…。僕が好きって気付いたのは最近で…、上司からは告白されてて…」
「なぁに?両想いでしょ?それ。それじゃあダメなの?」
「…実は……、さっき、ね…。降谷さんに待たせてごめんなさいって気持ちと、残業お疲れ様ですっていう気持ちを込めて珈琲を入れたの」
「うん」
「それで、降谷さんのディスクに行こうとしたら…婦警さんとキス…してて…」
「…」
「それで、わけわからなくなって…色んな感情がぐちゃぐちゃになって…。二人分の珈琲を見つめることしか出来なくて…」
「降谷さんにも、事情があったのかも知れない。でも、僕を好きって言ってくれたのは?一緒にいたいって言ってくれたのは?優しい手つきで頭を撫でてくれたのは?って気持ちが前に出ちゃって…、そのまま珈琲捨てて泣きながら帰ろうとしたところで業を見つけてつい…って感じです…。」
全部、話しちゃった…。
「…だったらさ、そんな男やめちゃえば?」
「え…」
「嘘つかれて、裏切られて辛いんでしょ?何かしらの理由があったとしても。もう違う人にキスしてたんでしょ?だったらもう、やめちゃいなよ」
「でっ、でもっ…」
「言いたいことはわかるよ。初恋なんでしょ?でもね、その状態で告白してどうするの?付き合うの?その降谷さんって人には一線越えてる相手がいるのに?Aは辛くないの?その事知ってて降谷さんを心から愛せるの?」
「……愛せ、ない…」
こんな状態じゃ、告白愚か仕事すらできないよ…。
「……だったらさ、俺にしろよ」
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yu-kun(プロフ) - 煙草さん» ありがとうございます笑なんかこうなってました笑コメントありがとうございました! (2019年8月1日 19時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
煙草 - うわぁ………エ○い。最高ですね! (2019年8月1日 19時) (レス) id: dadd38f07a (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - 死音心音2.0さん» 神だなんてそんな笑宜しければお好きな時にリクエスト等をどうぞ(´∀`*)コメントありがとうございます。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 本編だけでも美味しいのに、番外編で二度美味しい…だと!?( ゚д゚ )成る程、貴方様が神であったか (2019年7月21日 23時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - 鬼雅吉さん» ありがとうございます!ヤンデレにするつもりなかったんですけど作者の出来心で気が付いたらなってました(´・ω・`)コメントありがとうございました! (2018年8月6日 13時) (レス) id: 9925cbfb05 (このIDを非表示/違反報告)
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