16人のマネージャー2

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Aside

拍手をしながら立ち上がる

ほんとに嬉しくってどうしたらこの気持ちを全部伝えられるんだろう

陸「で、たっくん？」

後藤「はいっ」

後藤さんが本らしきものを持って歩いてくる

後ろには翔吾さん

後藤「アルバム作りました！」

おしゃれな表紙

"A's 21st birthday"

A「こんな、写真、いつ…」

表紙をめくるとこの間の撮影の時の写真から私がパソコン作業をしてる時の写真まで
メッセージもある

A「…」

言葉が出てこない

岩谷「これも」

翔吾さんから渡されたのは小さなカスミソウの花束

岩谷「大きな花束の中だと他の花を輝かせる役割を持つけど、単体でもこんなに儚くて綺麗で可愛い。俺らをいつも影で支えてくれてるけど、Aは1人の女性としてとても綺麗でかわいいよ」

陣「ちなみに花言葉は親切、幸福やで！」

A「っ…」

丁寧に飾られたアルバム
こんなに考えて選んでくれた花束

A「大切にします…っ！」

家に帰ったらドライフラワーにしよう
ちゃんといつでも見れるところに飾らないと



岩谷side

アルバムだけじゃなくて花束もあげたいねってなって自ら買い物を名乗り出た

昨日の夜ギリギリ開いてた花屋に滑り込んで見つけたこの花

店員「カスミソウ、綺麗ですよね」

岩谷「え、あ、はい」

店員「薔薇など大きな花の引き立て役になることが多いお花です。でもこの花だけでもとても儚げでかわいいんですよ」

岩谷「ほんとにそうですね」

店員「カスミソウの花言葉は清らかな心、無邪気、親切、幸福です。どんな方への贈り物ですか？」

岩谷「あ、えっと…仕事でお世話になってる子なんですけど…」

店員「…カスミソウは西洋の花言葉で永遠の愛ともあります。恋人へ贈る方も多いんですよ」

岩谷「いや、えっと、恋人ではなくて…」

店員「でもとても大切な方なのかなと…違いましたか？」

岩谷「…よくわかるんですね」

店員「とても愛おしそうな目をされてましたから。こちらにしますか？」

岩谷「お願いします」

はい、とふんわり微笑んだ店員さんとラッピングやリボンも相談した

まるでウェディングドレスのベールのようなカスミソウ
真っ白でふわふわで小さくてかわいくてAに似てるから目に止まったんだと思う

英語でなんていうかAは知ってる？

baby’s breath
-愛しい人の吐息-

今度はその意味と一緒に渡したいな

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