マネージャーの鑑【北信介】 (ページ5)

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信介くんの悩み事 2 ページ5

信介「はっ？」

思わず素っ頓狂な声を出してしまった。

魅力が無いわけなどない。現に10分前は貴方の果てしない可愛さのおかげで、余裕もなく腰を振っていたのだから。

信介「なんで…そう思ったん？」

悲しそうな顔をしないで欲しくて、頭をずっと撫で続ける。

『だって…』

『信介くんから誘ってもらったの、初めての時だけなんやもん…。』

その答えにこういう面で鈍感な俺は、すぐには理解が出来なかった。

確かに誘って来るのは毎回貴方の方だ。でもそれは先にも述べたように貴方に無理をさせたくないからで。

言うならば我慢をしていた。抱きたくない？全く逆だ。毎日でも抱きたい←

信介「貴方に無理さたくなかってん。ココ最近、仕事も忙しいし、まともに休めてへんやろ。」

そう言って額に軽くキスをすれば、貴方は恥ずかしそうに俺を見上げて呟いた。

『…信介くんとこないな事するんも、充分な休息になるんよ？』

ﾎﾟｽｯ

俺の胸に矢が刺さった。

なんなん…可愛いすぎるやろ…。

信介「ほうか…なら頑張ってみるわ…。」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

尾白「誘い方言うてもなあ…自然な流れで持っていくもんやないの？」

信介「どうやら俺はその自然な流れが分からんらしいわ。」

尾白「斉藤に誘われる時も自然な感じやろ？」

信介「せやけど、ほんまに無理させそうな時はちゃんと断っとる。」

大耳「信介は何事も行き当たりばったりは基本好かんもんな…。」

赤木「んならいっそ、この日にやる！って前もって計画しとけばええんと違う？」

赤木のその言葉に思わず感嘆の声が漏れる。

尾白「それでええやん！」

大耳「お互い負担も少ないやろしな。」

信介「その手があったか…。」

赤木「そうと決まったら今日決行や！」

尾白「今日！？」

信介「そうやな。明日はお互い休みやし言うてみるか。」

尾白「信介！？」

大耳「…まあええんと違う？」

尾白「一応計画にはなっとるけどいきなり過ぎんか！？」

唸るアランを尻目に貴方に連絡して、予定より早く迎えに来てもらい、皆に別れを告げて店を出た。

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赤木「真面目な所は変わらへんな！」

大耳「まあ信介らしい悩み事やったわ。」

「お待たせしましたー冷奴ですー。」

尾白「ん？誰か頼んだ？」

赤木「俺やないで？」

大耳「信介頼んだのも忘れて帰ったんか。」

尾白「結構余裕なかったんやな…。」

冷奴は3人で仲良くつまんだ。