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20赤く染まって ページ20

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ぐつぐつ





赤い鍋が湯気をたてる





翔「はい、どうぞ」



「…ありがとう」




翔也くんは
ここにくるまでいたって普通で





翔「んん…おいしい…」




私の彼への不信感が消えかけた時だった




翔「…ねぇ、さっきから鳴ってるけど?」




鞄からバイブ音が鳴り続けてて




るっくんが電話をかけてるのかもって…そう思った




翔「…出ないの?」



「…たいした用じゃないよ」



翔「誰からなのか分かるんだ?」




この時、しまったと思った




「…わからないけど……なんとなく」



翔「僕が確かめてあげようか?」



「大丈夫っ」




椅子をひく翔也くんに思わず立ち上がってしまった




翔「…凄い慌てよう」



「…自分で見るから」




それから
私は鞄からスマホを出して確認した





るっくんからの数件のメールと着信





さすがにずっと無視はまずかったかなって…





でも…
翔也くんに見られたら何されるか分からないし……





変な汗がじっとり滲んでくる





翔「見せて?」



「…ダメっ……きゃっ」




スマホを取られて、必死に取り返そうとしたら……




ガシャンって……
スープの入ったお皿を勢いよく倒してしまった





「…あつっ」



翔「…あーあ…………制服、汚れちゃったね?」





白い制服に




じんわりと赤く染まっていく





翔「それ、脱いだ方がいいんじゃない?」





.

21囁いた言葉→←19不信感



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ななし - めちゃめちゃ続きが読みたいです!泣 すごくお話が面白くてすごく好きなんです…やっぱりもう忘れちゃったんですかね…前のも合わせて何度も読んでます…笑 (2022年4月17日 1時) (レス) id: 18bfafaa9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご | 作成日時:2021年9月26日 21時

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