02視線 ページ2
.
「わぁっ……すごい大っきい!」
車から降りると、
目の前には大きなお家
しかも、周りも豪邸ばかり……
瑠「…2人には……広すぎないか…?」
私の隣でボソッと呟くるっくん
「さっそく隣人さんにご挨拶行きましょう?」
手土産を持って、
私たちは両親について数件、挨拶をしにまわった。
最後に来たのは、
確か、私と同じ歳の子がいるっていうお家だった
『あ〜!白岩さん、お待ちしてました!翔也ー?降りてこい』
隣の子…翔也っていうんだ…
瑠「…男かよ」
「…うん?」
瑠「…なんでもない」
一瞬、眉間に皺を寄せて、不快な表情を見せた……
翔「……はじめまして」
声の方へ顔を向けると
バチっと彼と視線が合う
お父さんが、Aも挨拶しろって…私を前に促す
「…はじめまして…Aです…」
翔「…あっ……翔也です…」
「…翔也くん」
『Aさん、よかったら翔也と仲良くして下さいね?こいつ、1人の事が多いから』
「はいっ…ぜひっ」
翔也くんのお家も私たちと同じで、
ご両親が忙しくて、家にいない事が多いみたい……
挨拶が一通り終わって、新しい家に向かう
「…ねぇ、なんでそんな不機嫌そうなの?」
瑠「別に」
「ねぇーっ」
るっくんの服の袖を掴む
「2人ともーっ、ご飯の準備するわよ?」
玄関のドアを開けて、母が私たちに声をかける
「はーいっ!」
瑠「…A?」
「うん?」
瑠「俺から離れんなよ?」
「ふふ……うんっ//」
瑠「わっ…だから…急に抱きつくなって」
無愛想なのに、
結構過保護なところがあって
そういう所も凄く、大好き…
家に入ろうとした時だった
ふと、視線を感じて振り返る
「…気の…せい…?」
瑠「A?」
「…今行くっ!」
新しい家で
るっくんと過ごせると思ったら
胸のドキドキが止まらなかった
.
708人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななし - めちゃめちゃ続きが読みたいです!泣 すごくお話が面白くてすごく好きなんです…やっぱりもう忘れちゃったんですかね…前のも合わせて何度も読んでます…笑 (2022年4月17日 1時) (レス) id: 18bfafaa9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちご | 作成日時:2021年9月26日 21時