【unei】あーなるほどそういうことか。【wrwrd!】

不幸20個目 ページ26

『…………………………………Aです。』

rb「Aさんか………あ、ありがとう。」

なんなんだ




落ちた物も拾い終わりその場を去ろうとすると、制服の裾を引っ張られた。

rb「な、なぁ待ってや……！！まだ俺の名前教えてへん……！！」

別に聞きたいと言った覚えはないぞ？

rb「あ、天乃呂戊太や…………………生徒会で放送委員や……よ、…よろしくな…」

『はい。また会う機会があれば』

出来れば会いたくないがな。

rb「んじゃ………またな……」

風が少し吹いてるせいかめくれ上がった＜天＞と書かれている紙の隙間から
彼の目にハートが浮き上がっているのが見えた。

背筋がぞわぞわした。よくわからないけど、あれには関わっちゃいけないと僕の勘が言っていた。

また。と言いその場から逃げる様に
去った。


rb「(生まれてはじめてやわ………一目惚れなんて………かわえかったなぁ
やっとカミサマが俺にも味方してくれたんや！！
さっきふと盗聴器つけたけどええよな！！俺とAは一緒に居ることになるんやから………)」


怪しげな桃色の瞳を揺らし、耳にイヤホンをつける。その目にはまだハートが浮かんでいた。

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