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何時までも続く悪夢のような日々、私はどうにかして××××の泣き顔を消したかった
消したい_ううん、泣かせたくなかったんだ
だから、彼奴ら親戚が家を外してる間に家の中を散策した
その時に見つけた鞭、ストックがあるしと思って1つ奪った
_1つぐらい減っても気付かれないぐらいの数あったし
この時の私にはただ、××××を守ることしか考えていなかった、だってそれが“正しい”と思っていたから
××××に秘密にして1人で鞭を扱う練習をする
それをしつつ、家事をこなした、今思えば器用に立ち回れたなと思った
鞭はすぐ使うと思っていた、なのに全然そんな機会が来ない
鞭を振るい続けて思い出したのが“これって、自分が正しいと思ってるだけの偽善ではないのか”とういうこと
1回思えばそれがまるで逃げられない闇のようにまとわりついてくる
いつしか_私はまた、感情が乏しくなっていた
それを気にかけてくれたのは他でもない××××だった
……もう、どんな服を着ていたか覚えてないあの子はいつも心配そうに、微笑んでくれた
多分、今だからこそ言える
私は××××に依存していた
子供ながら大切なものを守るという、意識を持てたのも、多分
××××がそばに居て、笑ってくれていたからだと思う
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作者名:月夜 | 作成日時:2020年2月15日 16時