例え仲が悪くとも (ページ4)

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悪い癖ページ4

慌てる彩矢様にコソッと「ただの悪い癖です、少しだけお待ちください」と囁いた
兄上は立ち上がり拳を握りしめる＿この姿も絵になる程に綺麗なのだからタチが悪い

「紅茶よりも抹茶の方が優れている、あんなものより我等の方が優れているのだ！！
決して、同じ等有り得ない！！」
「兄上、それは兄上の好みからの判断であって紅茶も抹茶も同じ飲み物です
兄上の好みで全てを決め付けないで下さいまし」

立ち上がり兄上の頭を軽くはたく
それで目が覚めたのか、兄上は「…済まない、頭を冷やしてくる」と外に出た
固まる彩矢様に苦笑する

「あれ、兄上の悪い癖なんです」
「……つまり？」
「兄上…抹茶が好きすぎていつもああなんです、紅茶よりも珈琲よりも抹茶が優れている、秀でていると」

まぁ、多分紅茶を毛嫌いしてるのは私のことも関わってますがと言うと首を捻られた
まぁ、そうだよねぇ…と思いつつも「気にしないでください」と微笑んでいた

その時だった

「貴様ぁ！！何故抹茶の国に来た！？」
「…その姿、元気そうだね」

ハッとする、誰かがまた兄上にイチャモンつけられてる
頭を抑え、彩矢様に「すみません、本当に」と呟くと止めに行こうと言われた
私は多分あの方だと思いつつも足を進めた