例え仲が悪くとも (ページ24)

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変わったことページ24

彩矢side

最近変わったことがある、それは1つじゃなかった
1つ目は宇治さんの態度がコロッと変わった、抹茶以外の飲み物を飲んだりしてるのもその1つ
2つ目は抹茶のことに関して2人が何も言わなくなったこと
そして3つ目は＿Aちゃんが宇治さんの前で笑わなくなったこと
不思議だった、呆れたり謝ったりするAちゃんは幾度となく見てきたけどそれでも、彼女はずっと笑顔だった
けど、今は全く正気のない目で遠くを見ている
それと同じぐらい、Aちゃんと話す機会が減った
目はあったのに話しかける前に何処かに行っちゃう…なんでだろう、疑問は募るばかりだった

ある日、ジョシュアさんが来られた日、私は心配になっていたことを包み隠さず全部話した
何故かついてきていたらしいハルにも話す、2人は悲しそうに目を伏せていた

「察した、本当ミルキーは嘘下手くそ」
「…彼女なりに、心配させないようにと頑張っているんだろうけどね…」

分からない、なんでだろう
けど、2人の会話からAちゃんが悲しんでることは何となくわかった
どういうことか、聞こうと思った時だった

「あれ、彩矢ちゃん…？
ジョシュア様に……ハル？」

後ろを振り返る、そこには今まで見た事がないぐらいあどけない顔をしたAちゃんが立っていた
大人びた雰囲気ではない、年相応のような愛らしい顔で「どうしてここにいるのですか？」と聞く彼女に、私は堪らず駆け寄っていた