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奇跡と偶然の違いとは? ページ10

『依頼ですか』


〔ええ、そうなんです〕


あれから四日後、目覚まし時計の代わりに
なった、事務所の電話に叩き起こされたAは、半ば眠気混じりの声で依頼を受けていた。

『はあ、依頼のお電話だと云うことはわかりましたが、ええ、私は何をすれば?』

きっと読者諸君にも経験はあると思うが、
起きたばかりの電話対応ほど、腑抜けたものはないであろう。
はあとか、ええとか、ふわぁとか、余計なものが許可なくついてくる。


腹立たしいことこの上ない。


相手がそう思うのではなく、対応している自分に対してそう思うのである。


〔いや、探偵なのでしょう?なら、殺人事件の推理をして、犯人をとっ捕まえて下さいよ〕


『……別にいいですけど、お望み通りとはいかないと思いますよ。それでもいいですか?』



〔ええもちろん。そのための貴女(・・)ですから。場所をお教えしましょう。
大下探偵事務所からなら、西行きのバスで
二駅、そこからすぐですが、使いのものを
置くので、彼に従って、現場へ来てください。嗚呼、もちろん、今からですよ、では〕



『えっ一寸…もしもし、もしもし?
___切れてる、、、はあ、朝食抜きかぁ』


例によって昨晩の夕飯を食べていない彼女は、敢え無く朝食の権限おも持っていかれたので
ある。


二食抜きというのは、想像以上に、にわかに
辛いものだ。


彼女は玄関先のバッグをひったくって、
事務所を飛び出した。





バスの中でも、相変わらず文庫本を開いていた。
そんなことをしてるなら、バスの中でかるく
サンドウィッチでも食べておけばいいものの、(いかに周りの目を気にしていても、だ)
最寄りのコンビニにも寄らず、真っ直ぐに
バス停へ直行した。
よって彼女がバス内で食せるものなど一つも
ない。




ガッタンゴットンとバスに揺られ、二駅またいでバスを降りると、一人の男がいた。

彼がきっと、依頼主の云っていた、使いなの
だろう。

この事件が、彼女のこの後を左右するものだということは、まだ誰も知らない、未来の人間にとっての、周知の事実 だったのである。

事件と探偵→←それで…どうした?


  • 金 運: ★☆☆☆☆
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丸ノ内マルフォイ - 闇川幽鬼さん» おお!とても丁寧なご説明、ありがとうございます!もう絶対教えてくれる人とかいないだろとか思ってたんで、とてつもなく嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします! (2019年9月5日 22時) (レス) id: f3401d0768 (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - 次に貼り方は貼りたい場所を長押しすると上に「ペースト」という文字が出ます。それを押してコピー完了・・・だと思います。・・・説明下手ですいません。分からない所があれば言って下さい。上手く説明出来るか分かりませんが頑張ります。 (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - いつも楽しく見させて貰ってます。URLの貼り方は貼りたい文字を長押しすると青い枠?が出てきます。枠の青い丸を長押しスライドさせて貼りつけたいURLを選択します。上に「コピー」という文字が出ます。それを押してコピー完了! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:丸ノ内マルフォイ | 作者ホームページ:http://subetenohazimari  
作成日時:2019年8月14日 23時

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