八人の宿泊者 ページ4
『ええ、先ずは…皆さまのアリバイを教えて下さい、、、』
キョロキョロと辺りを見回して、きちんと人数がいることを確認した。
「木崎初代と申します。この死体は、わたくしが見つけましたの。このオーナーに、本日の
入浴は何時ごろなのかと伺おうとしていて…
そうですわね…部屋を出たのが六時四十三分でしたので、丁度四十五分ではないでしょうか」
この非日常的な自体に冷静な対応、よほど根の図太い女性なのだろう。
失神しなかったのも納得がいく。
だがじゃじゃ馬には見えぬ。
しっかりしてそうな女だ。
「鮎沢啓介という。この木崎という女の云う
ことが本当ならば、四十三分ごろは、書類と
にらめっこだったな」
無愛想な答え方だが、必要事項は全て揃って
いた。そういえばこの鮎沢という男の名前を、最近聞くことが多少ある。雑誌などによれば、たしか彼は企業家だったような気がする。
「野末秋子といいます。エエ、あの、私、
恥ずかしながら作家でございまして、その時間なら原稿の執筆をしておりましたのよ。元々
ここへ泊まったのも、小説の執筆の為なので」
彼女は最近話題の幻想文学作家である。
まだまだ駆け出しなので、一般に広く知られているわけではないようだが、マニアの間では
絶大な人気を誇っているようだ。
探偵の彼女はそれにビックリしたのか、
『え？野末秋子って、あの？やぁ、差し支えなければ、後でお話しでもしましょう、私、
あなたの小説好きなんです』
と云った。
どうやらこの探偵さんは、幻想小説が好きな
ようである。
自分の書く小説が、この小さな探偵のような
年齢を対象にしていないからか、秋子は失礼
かもという感情を胸からもらし、そして
ニッコリと笑みを浮かべた。
「ま、まぁ、、、私も捨てたもんじゃありませんね、探偵さんからご支持をいただけている
なんて」
この返答を聴くと探偵は初めて口元に笑みを
作った。
そして、そんな場合じゃない！と云うように
キョトンとして、ほんの少しだが狼狽した。
『エエと、、、次は、、、』
「俺だ。郷田三郎。その時間は自室にいた」
この男は、先刻彼女を嘲った人物である。
目つきの悪い様子が、そのまま性格に反映していそうである。
だがこういった人間の方が想像より優しかったりするのは世の常である。
「柾木愛造です…。あの、寝てました」
皆それなりに真剣な理由だったからか、彼は
所々吃りそうになりながらアリバイを申し立てた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
太宰さんの包帯
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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丸ノ内マルフォイ - 闇川幽鬼さん» おお！とても丁寧なご説明、ありがとうございます！もう絶対教えてくれる人とかいないだろとか思ってたんで、とてつもなく嬉しいです！これからも更新頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします！ (2019年9月5日 22時) (
レス) id: f3401d0768 (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - 次に貼り方は貼りたい場所を長押しすると上に「ペースト」という文字が出ます。それを押してコピー完了・・・だと思います。・・・説明下手ですいません。分からない所があれば言って下さい。上手く説明出来るか分かりませんが頑張ります。 (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - いつも楽しく見させて貰ってます。URLの貼り方は貼りたい文字を長押しすると青い枠？が出てきます。枠の青い丸を長押しスライドさせて貼りつけたいURLを選択します。上に「コピー」という文字が出ます。それを押してコピー完了！ (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：丸ノ内マルフォイ | 作者ホームページ：http://subetenohazimari
作成日時：2019年8月14日 23時
