24 ページ26
『ん……、もう朝か……。』
翌朝。
俺は朝の光に目を覚ました。
『あぁ〜眠い……。』
目をこすりこすり、昨日のうちに準備してあった洋服に着替えてテレビをつける。
流れる音声を聞きながらコーヒーを沸かし、パンを焼いて席に着く。
この世界に来ても変わらない、俺の朝のルーティーン。俺はどんな場所であってもこの順番で朝の準備をしなきゃ落ち着かない。習慣とは恐ろしいものだ。
『あ、そういえば……。』
のんびりとしていた頭にふとあいつがよぎる。こちらの世界に来てから久しく思い出していなかった、俺の2つ下の幼馴染。
Aちゃん、Aちゃんって追いかけ回すのは昔は可愛かったけど、成人女性になった今もそれをやってるあいつは普通にやばいと思う、世間一般的に。
『元気にしてるかなぁ……。』
小さい頃は俺がいなくなるとすぐに泣いていた。俺もそれに負けて甘やかしてしまっていたから、あんな甘ったれ娘になってしまったのだろうか。
『はああああ、心配すぎる……。』
頭をワシャワシャとかきながらテーブルに突っ伏す。
結局俺も抜け出せない。あいつを甘やかすという行動から、幼馴染という呪縛から。
あいつの為にも、離れなきゃいけないって、分かっているのに。
……ま、今別々の世界にいる状況でこんなこと言っても仕方ないんだけど。
『……はぁ、まぁいいか、あいつの事は。それはそれとして、コレ、どうするかなぁ……。』
扱いを考えていた手の平に収まりのいいコレを、眉をひそめながら見つめる。俺には手に余るそれは、皮膚を通してその冷たさを如実に伝えてくる。
『……でも、あそこに置いていくわけにはいかなかったし……。』
前に相対した時に手に入れた、ジンの拳銃。置いていくわけにもいかず、そのまま持ってきてしまった。
……いいよな、持ってきちゃっても。黒の組織、拳銃いっぱい持ってるだろうし。
……怒って、ないよな………。
……とりあえず、拳銃は金庫の中にでも入れとこう。
ーーーーーーーー
戦わせたい……。サバゲー要素カモン……。
1983人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あごしわ - 常に周囲を警戒(サバゲー狂特有) 一ミリも隙がない(サバゲー狂特有) 強烈な殺気(サバゲー狂特有) (2020年1月3日 5時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 白桜さん» 続編移行、初めての時はよく分からないですよね。とても面白いと感じる作品なので、これからも頑張って下さい (2019年7月8日 0時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
白桜(プロフ) - 続編登録いたしました、申し訳ありません。やり方がよく分からず……。拙い作品を読んでくださりありがとうございます。機械には若干相入れなさを感じます……。 (2019年7月8日 0時) (レス) id: 33d5312230 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 続編が登録されていないのか、2に移動できません。いつも楽しませてもらってます。更新頑張って下さい (2019年7月7日 23時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
山姥拓海(プロフ) - 早く続きが見たいですね!更新頑張ってください (2019年7月6日 21時) (レス) id: e2c2af4155 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白桜 | 作成日時:2019年5月21日 19時