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龍side
龍「て事があったんです」
陣「龍の話なんに最後のAのオカンの荒療治に全部持ってかれた気がするわ」
昂「なんかAさんのお母さんって感じですよね笑」
「それは言えてるかも
てか結構虫嫌いな人多いですね
力矢さん、壱馬君、翔君、龍君
翔君はともかく意外な人達ですよね笑」
昂「女性で虫が平気なのも珍しいですよ笑」
「いや、私も虫全般が平気なわけじゃないよ?
毒持ってたり攻撃してくる虫は苦手だし、特にあいつだけは絶対に」
カサカサ
何か黒いものが横切った気がする
陣「うわ、何でこんな所におんねん」
昂「龍、頑張って外に出してみろよ笑」
龍「無理無理!」
陣「ホンマ情けないなぁ....
で?お前は何しとんねん」
Aさんは陣さんにしがみついてアレを見ないようにしていた
「わ、私あいつだけは何がなんでも無理なんです」
昂「あいつってゴキ」
「名前を出さないで!」
陣「お前虫と共存しとったんちゃうんか」
「じゃあ陣さんは幼い頃、寝ている枕元にカサカサと動かれても泣かずにいれるんですね!
電気を点けたら姿を消してどこにいるか分からない恐怖も感じないんですね!」
陣「わかったわかった
とりあえず箒かなんかで追っ払うか
A、殺虫剤持ってきてくれ」
「すぐに持ってきます!」
本当にすぐに持ってきたAさんは陣さんに渡した
ポン
龍「え?」
そのスプレーを何故か俺に渡してきた陣さん
陣「スプレーくらいなら出来るやろ
外に出すのはやってやるから頑張ってみ笑」
昂「ファイトー笑」
龍「えぇ〜....」
渋々スプレーを受け取り、あいつがいるところに近づく
カサカサ
龍「うわっ!」
咄嗟にかけるも全然違う所に向けてしまった
遠距離だろうが怖いものは怖い
「もう陣さんがちゃちゃっとやって下さいよ!
ぎゃあ!こっち来る!無理無理!昂秀君助けて!」
昂「ほら、お前がさっさと動き止めないとAさんが可哀想だぞ?笑」
面白がっている昂秀を恨めしく思いながら狙いを定める
カサカサ
プシュー
今度こそ命中し、動かなくなった間に陣さんが箒で外に出してくれた
「もうやだ....
何であんなのがこの世に存在するのかわかんない
あ、龍君」
龍「はい?」
「ありがとう
怖かったはずなのにやっつけてくれて
かっこよかったよ?」
龍「えへへ....はい」
苦手なことには変わりないけど、誰かを守るためなら少しは強くなれるかもと克服の秘訣がわかった気がした1日だった
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作者名:あすか | 作成日時:2022年11月28日 22時