俺達のマネージャー 2

過去 〜真実〜 ページ32

陣｢昔からなんかある度にここに来たくなんねん｣

｢なにか......？｣

陣｢せや、落ち込んだ時も、悔しくて腹が立っとる時も、ここに来れば明日からまた頑張ろうって思えるんや｣

｢へぇ....｣

店｢Aちゃん知っとるか？
こいつ兄貴おるんやけどな、昔っから喧嘩ばっかして負ける度に店の前でふてこいた顔して泣きながらお好み焼き食わせろって言ってきたんやで？
最初はどんだけ図々しいガキやなんて思ったけど、今じゃうちの常連や｣

｢陣さんが泣きながら、ですか笑｣

いいことを聞いてしまったとニヤリと笑う

陣｢余計なこと言わんといてや！
今先輩としてめっちゃいい事言ったばっかりやねんから！｣

店｢お前が先輩ぶるのなんか100年早いわ！
もう1回おかんの腹の中から出直してこい！｣

陣｢俺だって後輩の面倒の一つや二つ見れるわ！
試しにAちゃん！俺になんでも聞いてこい！｣

｢なんでもいいんですか？｣

陣｢おう！任しとき！｣

｢じゃあ陣さんって今彼女とか｣

陣｢パスで｣

｢なんでもって言ったの陣さんじゃないですか！｣

陣｢お前知ってて聞いとるやろ！？
先輩いじめんなや！
お前だって彼氏おらんやろ！｣

｢私はそもそも作ろうなんて思ったことないですから！
陣さんは欲しくてもいない人でしょ！？｣

陣｢うわ、ちょ、今のは刺さった
これ以上この話せんとこ？な？｣

｢ええぞー姉ちゃん！｣

｢もっと言うたれ！｣

周りにいたお客さんも知り合いなのか笑いながら野次を飛ばしてきた
気づけば私も陣さんも笑っていて、さっきまでの不安や焦りがなくなっていた

｢確かに、また来たくなりますね笑｣

陣｢俺はもうお前と来たくないけどな！｣

｢えぇー、可愛い後輩じゃないですか！｣

陣｢自分で言うなアホ！｣

いじられてくれるのも陣さんの優しさだって知っている














本当に良い先輩を持ったな
















ありがとうございます、先輩

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