俺達のマネージャー (ページ43)

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翔吾side

｢.....なんですか？｣

背丈は海青くらいで所々に刺青がある
思わず怯んでしまいAさんの前に立つだけで精一杯だ

男｢そんな怖い顔しないでよー笑
可愛い子がいると思って声掛けただけだから｣

男｢お腹減ってない？今から俺達とどう？｣

｢申し訳ありませんが仕事中ですので
失礼します｣

男｢えー、じゃあその後は？連絡先ぐらい教えてよ｣

1人の男がAさんの腕を掴んだ時

翔｢あ、あのっ！
い、嫌がってるんでやめてあげてください！｣

咄嗟に震えた声で男達を制した

男｢あ？お前この子のなんなの？｣

男｢弟とか？笑
悪いけど俺らこの子に用があるだけだから
さっさと帰って｣

翔｢この人はっ！俺のっ、俺達の大切な人なんです！
これ以上絡まんでください！め、迷惑です！｣

｢翔君.....｣

あー、かっこ悪い
こんな時、海青や力矢さんなら怯えずにAさんを守ってあげれたのに

男｢うっせぇな
少し話すだけって言ってんだろ？｣

男｢引っ込んでろよ｣

胸ぐらを掴まれて目を瞑るけど一向に痛みは襲ってこなかった

｢なぁ.....あんたら誰に手挙げとるんや？あ？｣

恐る恐る目を開けるとAさんが男の腕を掴んでいた

男｢な、なんだよ｣

｢聞こえんがんか？
その汚い手を離せって言っとんげん
腕へし折られたいんか？｣

いつもの笑っているAさんはどこにもいなくて、眉間に皺を寄せて眉がつり上がっている
いつもは標準語なのに独特な方言が出ていて迫力が増している
美人が怒ると怖いとはこういう事かもしれない
Aさんの迫力に気圧されたのか俺を掴んでいた手が離れた

｢この子の体は宝ねん
もし怪我なんかしたら私だけじゃなく、大勢の悲しむ人がおる
次この子に手出してみろや？
あんたらのことタコ殴りにしたるからな
分かったらさっさと失せろやあほんだら！｣

男｢｢すみませんでしたー！！｣｣

男達は物凄い速さで逃げていった

｢翔君大丈夫！？怪我は！？掴まれたところ痣になってないよね！？｣

俺を見るAさんはいつも通りの顔で、いつも通りの優しい声に戻っていた