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慎side
俺がAさんに怒っていると思ったのか急に静かになり、無言のまま現場に戻る
近くにいたスタッフさんに事情を説明して、貰った保冷剤をAさんに渡す
「ありがとう
ごめんね?あんな話聞かせるつもりなかったんだけど笑」
慎「っ、」
なんで
「撮影時間延びそうだなぁ
あ、もし遅くなるようだったらホテル手配するから安心してね?
ミーティングも最悪オンラインにしてもらうし
そうだ、北人君達にも謝っとかないと」
慎「なんでっ、そうやって人の事ばかり気にするんですか?」
「慎君?」
慎「俺があの時、迷惑ですってはっきり言えばAさんが叩かれることも、あんな酷い事を言われることもなかった
Aさんは何一つ悪くないのに、俺にだけじゃなくて沢山の関係者の人達にも謝って
俺が避けてたのも気づいてるのに、なんでそうやって優しくできるんですか....?
俺には、わかりません」
ダメだな俺
自分の為に怒ってくれて、その上心配までしてくれてる人にぐちゃぐちゃになった感情をぶつけて
自分の都合で勝手に壁を作ってた癖に八つ当たりして.....
馬鹿みたいだ
「慎君は優しいね」
慎「は?」
優しい?何を言ってるんだこの人......
俺が今までAさんにしてきた態度を忘れたのだろうか
「だって苦手な人に対してもちゃんと礼儀を守って挨拶とかお礼とか言えるでしょ?
それに仕事の時はちゃんと割り切って話してくれるし
当たり前だと思ってるかもしれないけど、大人でも人間の好き嫌いを仕事に持ち込む人って結構いるんだよ?
それにさっきのスタッフさんに最初から強く言わなかったのも慎君の優しさ
だからそんなに自分を責めないの
さっきのは私の言い方が悪かったから相手が逆上しただけ
もう痛くないし、保冷剤のおかげで腫れも引いてきたから
その眉間の皺、どうにかしなさい」
せっかくのかっこいい顔が台無しだよ、なんて笑っているAさんがキラキラして見えた
女性だけどかっこいい
初めての感情だった
姉のような母親のような
頼りになるけど、守ってあげたい
そんな感情が芽生えた
慎「.....お詫びに今度ご飯奢ります」
「え、でも.....」
慎「Aさんは俺に言い寄ってくる女の人達とは違う
俺をRAMPAGEのメンバーとしてだけじゃなくて、長谷川慎として見てくれているってちゃんとわかったんで.....ね?」
その後、合流した北人さんと樹さんにAさんと仲良く話している姿を見て驚かれたのは別の話
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美咲(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2022年11月11日 8時) (レス) @page9 id: 411e2cf0cf (このIDを非表示/違反報告)
羽月巫琴 - 面白そう…!頑張ってください! (2022年11月9日 20時) (レス) @page1 id: 0d6ec116e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすか | 作成日時:2022年11月9日 20時