検索窓
今日:15 hit、昨日:105 hit、合計:224,037 hit

過去 山本彰吾と村田和輝 ページ26

山彰side

和「お前ってAの事好きなん?」

山彰「は?」

家でサンダルを洗っていると急に言われた

和「あいつ地元だと友達いねーんだよ
生意気だし、思ったことすぐ口に出すし
その上顔だけは無駄に良いしダンスは上手いだろ?
男女関係なくあいつに嫉妬するから同い年の友達なんていないわけ
けど、ここに来た時はいっつも楽しそうに帰ってきて母さん達に何をして遊んだとかどこに行ってきたとかずっと話してんの
んで、その話にいっつもお前の名前があんだよ
彰吾君が水切り教えてくれたとか
秘密基地に連れてってくれたとか
あいつのどこがいいん?」

山彰「どこって.....」

最初は絶対に負けたくないやつ
それだけだった
けれど初めて手紙を貰った時に本当にダンスが好きなんだと感じた
女子に手紙を書くなんて初めてで、素っ気ない言葉しか書かなかったのにちゃんと返事が届いた
そして何度か会ううちに気づけば友達になっていた

山彰「和輝さんが言う好きと俺が思っとる好きは多分違う
俺にとってあいつはライバルで友達じゃ
友達が、ましてや女が泣いとんのに黙って見れるほど俺は弱虫じゃない
それだけじゃ」

和「ふーん」

山彰「和輝さんこそ何でいつもAと喧嘩しとるん?
あいつらには手出すなって怒っとったんに」

和「.....俺が甘やかしたら何かある度に俺に頼ることになる
今は小学校が同じやけど中学に上がればもう同じ学校に通うことはない
1人でどうにかする力をつけんと、この先あいつはきっと潰れる
今はこの程度ですんでるけど大人になるにつれもっと陰湿ないじめがあんだよ
特に女はな
だから俺はあいつを鍛えてやってんの笑」

山彰「ふーん」

和「お前今日のこと誰にも言うなよ?
そのサンダルはお前が見つけて洗ったことにしろ
いいな?」

山彰「わかった」

それからも和輝さんとAは相変わらずほぼ毎日喧嘩をしてはAが不貞腐れて神社に来ていた










そして3年生の春休み
和輝さんが中学に上がる前にある約束をした

和「俺はこれから部活や勉強で忙しくなるからあいつの事を守れんくなる
彰吾、お前があいつの事を守れ」

山彰「いやでも」

和「距離なんか関係ない
あいつはお前との手紙が心の支えになっとる
どんなくだらん事でもいい
これからもあいつとの手紙を続けてやってくれ」

和輝さんに頼み事をされたのはこれが最初で最後だった

過去 山本彰吾と村田和輝→←過去 山本彰吾と村田和輝



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (121 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
582人がお気に入り
設定タグ:RAMPAGE , LDH , ランペ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美咲(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2022年11月11日 8時) (レス) @page9 id: 411e2cf0cf (このIDを非表示/違反報告)
羽月巫琴 - 面白そう…!頑張ってください! (2022年11月9日 20時) (レス) @page1 id: 0d6ec116e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あすか | 作成日時:2022年11月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。