振り返る、2人。 ページ24
side翔
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『週末どうだった？』
その質問が投げかけられたのは
俺じゃなくて相葉くんだった。
「....どうって。別に、フツーだよ？」
相葉くんは、目の前のラーメンを見つめながらそう答えた。
その様子を見ていた安田は
相葉くんの反応をじっと見つめて
「フツーって(笑)
別に隠さなくてもいいのに。」
鼻で笑いながら
すぐそばにあるコップの水を飲んだ。
そのあとすぐ、安田は何かを思い出したように
「....盛大に祝ってやった？」
なんてつぶやいて。
話が見えてないような態度の相葉くんを
明らかに楽しそうな目で見て。
「あの日、ユリの誕生日だったじゃん？」
そう言って相葉くんを見た安田は
あきらかに、勝ち誇ったみたいな顔をしていた。
「.....え？」
ようやく顔を上げた相葉くんは
顔をしかめて。
てっきり知ってたとばかり思ってた俺は(俺も週末Aに聞いただけなんだけど)
相葉くんの怪訝な顔の理由を
ようやく理解した。
「あれ...？知らなかったの？
っていうかアイツ....彼氏に誕生日黙ってるって
どういうことだよ(笑)」
わざとらしく笑う安田に
どうにも腹が立ったけど。
これ、俺が間に立って怒る事か？
って考えたら、何か違う気がして。
とりあえず安田と相葉くんの事を
交互に見ながら。
様子を伺うことしかできなかった。
.
.
「じゃぁ、帰ろうか。」
あの後、無言でラーメンを平らげた俺たちは
安田の声で席を立った。
おばさんに会計を済ませて
店を出ると
最後に出てきた相葉くんが
「.....じゃ、また。」
俺と安田を交互に見て
店の中に戻ろうとした時。
何かに気づいて、足を止めた。
その向こう側には、ユリが不安そうな顔で立っていた。
「あ。ユリちゃん！」
懸命に明るく振る舞う相葉くんに
ユリは、立ち止まったまま
「....なに....？このメンツ(笑)」
不安そうに問いかける。
相葉くんは
「今ね、2人でメシ食いに来てくれてたんだ。」
そう言ってユリに歩み寄ったけど。
ユリは俺と安田を交互に見て
相葉くんを避けるようにして後ずさった。
.....これは、ヤバイ。
咄嗟に何か、弁解の言葉を考えたけど....
そんな器用なことは、俺にはできるわけもなく。
「...アタシ、今日は帰る。」
「待って....ユリちゃん！」
慌ててユリを追いかける相葉くんの背中を
安田と一緒に見ているしかできなかった。
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遥(プロフ) - てるりんさん» 待ってて下さってありがとうございます´`*otonaの方もちまちま執筆中ですので、気長にお待ちいただけたら嬉しいです！ (2021年8月2日 21時) (
レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - ぴぃさん» 待っててくださってありがとうございます！otona翔ちゃん...優しくできないとか言ってたけど....そんなカッコつけて彼女を骨抜きにできるほどのスキルはないと思われますwww空回りして失敗しないといいなぁ...と思いながらも、めいっぱいイチャコラさせてあげたいです´` (2021年8月2日 21時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 花菜さん» 翔くんの1番の敵は間違いなくユリちゃんですね！厄介と思いながらも彼女ちゃんの一番大事な友達だってわかってるから無下にもできない....取り扱いに困ってそうwやっぱりこの2人が大ゲンカして彼女とまーくんが仲裁に入る話書きたすぎます（笑） (2021年8月2日 21時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - さくさん» あーん！爆睡中もDSH読んでて下さったんですねー！！ありがたやありがたや。ラーメン食べずにアツーーーい夜を過ごすほど、翔くんにテクニックあるのかな？（笑）まだ2回目なのに優しくできない宣言して、きっと今頃後悔してるはずw (2021年8月2日 21時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - まみ公さん» おひさしぶりぶりぶりーふー！！翔くん嫉妬に狂ってラーメン食ってる場合じゃなかったらしいです( *´艸`)優しくできない！とか、いや普段からお前そんなに優しくねぇだろ！ってツッコミながらotona書いてる真っ最中ですw (2021年8月2日 21時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2021年2月13日 15時
