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もっと、歩み寄る、2人。 ページ10

side翔




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相葉「おつかれ〜！って、うわ。
翔ちゃん、そのほっぺたもしかして！？」



二宮「相葉さん、もうその下り終わったから。
はい、黙って席についてね。」


相葉「えっ！？マジなの！？マジでAちゃん？」


大野「もう！可哀想だから、改めて言わないであげて(笑)」



昨日の今日で俺に呼び出されたいつメン達は
もう半分うんざりしてたけど。




どうしたらAを繋ぎとめておけるのか
どうしたらAを失わずに済むのか

1人で考えてたら何も浮かんでこなくて。


ただ、説教されるだけでも構わないから
今日はコイツらといたかった。


二宮「俺たちだってヒマじゃないんっすよ。」



呆れ半分で集まったみんなに
昨日の一部始終を報告して
遅れてきた相葉くんは、予想通りのリアクションをしてくれた。


松本「ひっぱたくAちゃんが想像できないけど。」



二宮「よっぽど腹立ったんでしょうね？」




「.....でも、俺のこと“好き”って言ってたし。
それは信じたいと.....思う。」




相葉「好きだから許せないんだよ！
“私はこんなに好きなのに、どうしてあなたはそんな事しちゃったの！？”
って、思ってるわけでしょ？Aちゃんは。」



大野「翔ちゃん、逆の立場だったらどうなの？」


二宮「例えばAちゃんが、めちゃくちゃ綺麗にオシャレして、可愛くなって。
安田と2人で公衆の面前でキスしたとしたら？
翔ちゃんどうよ？」





「.....ブチギレる。」



そりゃ、そうだろ。
正気でいられる自信なんてねぇし。


二宮「でもさ、そこで“別れる”ってはならないでしょ？」



「.....ならない。」


松本「それだよ。今のAちゃんは。
翔くんに、すごい腹立ってるけど、でも好きだから許してあげたい。でも許せない。」




「.....Aも自分で言ってた。
“ちゃんと好きだけどモヤモヤする“って。」


二宮「じゃぁ、そのモヤモヤが消えるのを
待つしかないんじゃないの？」



「どうやって？」



相葉「何度でも謝る！」


松本「何度でも好きって言う！」


大野「ちゃんと言葉にしてあげないと、Aちゃんには伝わらないよ？」



確かに。
それは、わかってるんだけど。


いざ面と向かうと、全然言葉が出てこねぇし
Aが離れていくかと思うと
めちゃくちゃ不安になって。



みんなに取り囲まれて説教されてる最中に
突然スマホが鳴った。




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