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. ページ3

side翔



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気がついたらソファーの上で
寝ちまった事を把握する。


周りを見渡してもAがいなくて
慌てて飛び起きたけど



ソファーの下にAのバッグが置いてあるのに気づいて
帰ったわけではなさそうで少しホッとした。



じゃぁ、どこに?


すぐに不安になって、玄関を出て
階段を降りて通りに出たところで

Aの姿が見えて。


すぐそばにいる男が安田だってことがわかって
焦って走り出していた。



「.....Aっ!」



振り返ったAは、俺を見て驚きもせず


「.....もう起きたの?」


そんな事を言って、笑顔で安田に手を振った。


慌ててAの後ろを追いかけて
アパートに戻ったら


そのままキッチンまで行って
袋の中のものを冷蔵庫に入れ始めた。




「.....買い物行くなら起こせって。」


「ぐっすり眠ってたから。」


「なんで安田と話してたんだよ?」


「すぐそこで偶然会っただけだよ?」



Aは、俺にことなんか見もせずに
淡々と答えて。
少しでもこっちを向いて欲しくて
正直な気持ちを口にしてみた。



「.....帰ったかと思って心配した。」


「バッグ置いてったじゃない。」


そんな寂しい言葉しか返ってこなくて
さっきまで“好き”と言って泣いたくせにって
腹が立ってくる。



「.....何怒ってんだよ?」


「.....怒ってるのは翔の方じゃない。」


「は?」


Aはキッチンでお湯を沸かしながら
俺に背を向けたまま

まるで、俺の顔なんか見たくないって
言ってるみたいにして答えた。




「怒ってるのは翔でしょ?
私は、目が覚めたら翔がお腹空くかなって思って
買い物に行っただけだよ?」


「別に一人で行かなくたっていいだろ!?
しかも安田と楽しそうに喋ってたじゃんよ!」



そう言った瞬間、Aの動きがピタっと止まって。
大きなため息を一つ ついて。



「.....少しは.....私の気持ちがわかってくれた?」


俺に背を向けたまま
震える声で、絞り出した。





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(プロフ) - 翔潤Loveさん» いつもありがとうございます!空回り翔くん....愛おしいですよね(*´-`)6章まで来てしまいました.....永遠に読める小説目指して頑張りまーすヽ(´▽`)/ (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 花菜さん» 話のスジが読者様に丸わかりの連載wwwそれだけDSHの翔くんが単純でわかりやすいって事ですかねw最近ストーリー展開がゆっくりすぎて、クドイかなと思いながら書いてたのですが“丁寧に”という評価をいただけて嬉しいです(*´-`) (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - mikkyさん» 待っていただいてありがとうございます!おかげで楽しく書き続けられてます(*´-`)大人な2人とピュアな2人....これからも見守ってくれたら嬉しいです!ピュアな2人....果たして逃げくれるのか!それとも追い越されるのか....乞うご期待ですw (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まみ公さん» ヤキモチ焼いて暴走する翔くん...きっとこれからも登場する気がしています(*^^*)そんな事してる間に、きっとユリちゃんと相葉くんは追い越していくw6章も待ってて頂けたら嬉しいです! (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さくさん» いとも簡単に追い越される翔くんを全速力で準備中ですw簡単に1つになっちゃったら、DSH終わっちゃう気がするので(笑)とか言ってると妄想の中の翔くんに怒られそうですね(´ー`) (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年10月18日 10時

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