「文スト」俺には貴方さえいれば…「男主」「中/原/中/也」

またきっと明日がくる.30 ページ30

　
　
　
「まぁまぁ……君たち、こんな所で喧嘩は…」



「おい、何やってんだ。手前ら」



と、その時。
背後からちゅうやさんと声が俺を制した。

振り返ると、ちゅうやさんは俺を引き寄せたかと思うと、チョップした。



「お前はエリス嬢と買い出しじゃなかったのか。」



何でちゅうやさんがソレを……
と、疑問を抱いていると、だざいさんが「すれ違ったんだ、ドンマイww」とか言った。



「中也、休憩に入った途端出て行くし…
やっぱり首領の部屋に…」



「太宰、ちょっと手前、こっち来い。
殺す」



そう言うと、だざいさんの襟首を掴んだちゅうやさんが、どこかへ引きずって行こうとしている…
ちゅうやさんがキレてる!



「Aくーん、たーすーけーてー?」



引きずられながら、助けを求めるだざいさんは無視して俺はちゅうやさんを追いかけた。



「待っ、ちょ、ちゅうやさん落ち着きましょ!?」



「コイツだけは今のうちに殺さなきゃなんねェ……」



「確かにその人めっちゃムカつくけどちょっと待って!!」



だざいさんを引きずるちゅうやさんを止めようと俺は咄嗟に後ろから抱きついた。


や、やっととまった…
その事に安堵する俺は少し腕の力を弱めた…

すると、そのままだざいさんを掴んでいた手が離れ、いきなりの事にだざいさんは地面に頭をぶつける。



「わぉ…」



痛そうだなと、少しだけだざいさんに目線をやっていた。
それが運の尽きというか…

俺の失点というか…



「ぁ………」




近いなって思った瞬間にはもう…






　









口が塞がれてたんだ。

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