らくだい魔女 〜貴方への変わらない愛を〜

〜変わっていった貴方への想い〜 ページ7

フウカ心情

チトセに気づかれてしまった…

『フウカ…もしかしてお前って…』

チトセが気づくなんて思わなかった。
私のことを見てくれてるんだなって、嬉しかった部分もあった
でも、誰にも知られず生きて、誰にも知られず消えて、誰にも知られず死んでいくんだ、そう覚悟して、皆は笑顔でいてねって願ってたの
小さい頃からいろんな厄介事に絡まったのも、私の髪の、『絶望』という特性があったからだ。
私といなければ、みんな幸せで、みんな笑顔で、みんな何もなく過ごせていたのに…
今の私の頭の中には後悔しかない…
私は幸せになれない。
私は幸せになってはいけないの。
償いを一生していくんだって…

でも、嬉しかったの…あの、一言が。

『…俺が力になる！』

勇気を振り絞って言ってくれたのかなぁとか
それとも魔界が嫌いだから言ってくれたのかなとか
色々想像したりなんかして…
胸がドキドキして止まらなくて…
その夜は眠れなくなるほど考えてた。
君がそんなこと言ってくれるなんて思わなかった。
嘘、だったかもしれないけど…
それでも、私の胸に響いたの。
私を守ってくれるのかなって…
…でも。

「…さよなら、フウカ。」

あなたは一言私に言って、ママからチトセは黒の城へ行ったと聞かされた時、天獄からどん底に落とされた気分だった
部屋を荒らして、セシルたちに迷惑しかかけなかった日が何日も続いた。
その時から、チトセに対する気持はもう裏切り者に対する敵意の気持ちしかなかった。
チトセは、カリンやカイ、みんなに近づけちゃいけないって…
私がみんなを守る。
キースやチトセの好きにはさせない
そしていつか、あいつ、チトセの目を覚まさせてやるんだって。
これが、あなたがどうして魔界に行ったのか、知る前の私の心の中。
*§*――――*§*――――*§*
相変わらず私下手くそだなぁ…

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