〜俺が変わったのは…〜 ページ6
チトセ 心情
「フウカ…もしかしてお前って…」
「…チトセ、気づいたんだ…」
フウカのその言葉を、俺は求めていなかった。
フウカが魔界の血が入っていることに気づいたのは、中学三年生の頃だった
大怪我をしていたのに保健室に連れていくともうかすり傷程度になっていたのだ
異変に気づき、フウカに問い詰めてみた
「私のお父さんは…魔界の純血の王子だったの…」
「魔界の純血…?じゃあフウカは混血のプリンセスってことか…?」
おとぎ話で聞いたことがあった。
夢の世界の話だと、ずっと信じていた
〜混血のプリンセス〜
深い闇で生まれた金の髪の少女。
生まれたその時から、内に大きな魔力を秘めていた。
優しい日常の中、悪夢が蘇る。
漆黒の闇に染まった髪の者に連れさられ、魔界へと…
再び魔界へ行ったその時、その少女は息絶えるであろう。
奇跡は…
そこで途切れているのだ。
おとぎ話のようで、フウカと重ねられる部分がいくつもある
「金の髪は…魔界では…崇められる存在なの…キースが私を…連れていこうとしてるのはわかってる」
「それじゃあ!女王様に伝えなくちゃじゃねーか!」
「…ううん。私は戦う。」
「…は?」
「お父さんは今も生きてる。キースが言ったの。私、会いに行く。そう誓ったの…」
「そんなの無茶だろ!やめとけ!せめてレイア様に…」
俺は呆然とした。フウカは、そんなことを内に秘めていたのか
「お母さんに心配かけたくないの…カリンにもカイにも笑ってもらっていたかったの…もちろんチトセにも。バレない自信、あったんだけどなぁ…」
語尾が少し震えていた。
泣きそうになってるのか…?
涙をこらえているのではないか、そう思ったが、フウカは俯いていて表情を読み取ることが出来なかった。
「…俺が力になる!」
「…え?」
必死に出た一言。
あの時の俺の言葉をフウカは受け取れてなかったようだ
俺が、フウカが魔界に来た時、守る。必ず。
お前がいつまでも笑顔でいられるようにって。
それから、3年。
俺はすっかり、黒の城の住人だ
フウカには“裏切り者”だなんて呼ばれてる
でもいいんだ…裏切り者でも。
君を救える、たったひとつの光になってみせるから。
魔界で、深い世界で、待つ。
そう、あのおとぎ話の少女を俺が救うんだ。
奇跡をそっと、祈るんだ
*§*――――*§*――――*§*
ストーリー展開なんか違うような気がする…
チトセのイメージちょっとは変わったでしょうか?
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七海 - 作品見ました!とてもいいと思います!これからもぜひ頑張ってください!応援しています! (2019年3月27日 11時) (レス) id: b4f695295e (このIDを非表示/違反報告)
frisk - 佐倉 作楽さん» いいの!困ったときはお互い様でしょ? (2018年2月14日 0時) (レス) id: 2adf27a207 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 作楽(プロフ) - friskさん» 教えてくれてありがとう^^ (2018年2月10日 11時) (レス) id: 89cb129ae2 (このIDを非表示/違反報告)
frisk - キースカッコいい!!最高!フウカいいなぁ♪ (2018年1月31日 22時) (レス) id: 2adf27a207 (このIDを非表示/違反報告)
frisk - 佐倉 作楽さん» この作品面白いですね!!私、キーフウがすきなんです!キースかっこいいなぁ!皆が絶するようなことっていったい…… (2018年1月23日 0時) (レス) id: 2adf27a207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐倉 作楽 | 作成日時:2017年12月22日 23時