〜この想いは変わらない〜 ページ11
「そんなこと考えてたの…?」
「…勝手に動いててごめん…フウカには何も考えずにいて欲しかったんだ」
チトセから私が魔界の血が入っていることを知って、私のために黒の城の王子となり情報を手に入れてくれていることがわかった
なんだ…カリンも私も、闇の矢なんて使ってなかったんだ…
チトセ…ありがとう…
「そうだ、私、チトセに会ったら言おうと思ってたことあったの」
「?なんだ?」
「あのね…あれ、えっと…何だったかな…」
「あははっ忘れたのか?言おうと思ってたのに?」
「え〜っホントだよっ?言いたかったことあったんだからっ」
言いたかったこと…なんだっけ…
頭を悩ませ、絞り出した
「そうだっ!私チトセのことが…」
「…?」
「す、好き…」って!なんてこと言おうとしてたの…?!
私は口にしようとしていた言葉を飲み込んだ
パニック状態を落ち着かせ、チトセのことをチラッと見た
「…///な、なんだよ…俺の顔についてるか?」
ドキッ
ち、チトセさ〜んっ!もしかして察しちゃってる系ですか…!?
いや、いや、それでも言えないっ…
「…その続き、聞かせてくれよ…ずっと言いたかったことなんだろ?そこまで言われたら聞かねえと絶対後悔すると思うから。」
そ、そんなつぶらな瞳で見られたら…
「いや、でも、やっぱりチトセのことを“ずっと想っていました”なんて言えないわよ!」
「…」
「…?」
ん?な、何かしら…
今度はチトセに私が見つめられてる…
な、何かやらかしちゃったかも…?
「…やばいよ…フウカ…」
「えっ?どうかしたの?」
「俺ついに幻聴が聞こえるようになった…」
「ど、どういう意味?詳しく話してよ…」
「いや、絶対言えない。これは…」
それからずっと考えていても、やっぱりチトセのあの言葉の意味が理解出来なかった
その日は黒の城に寝た…
チトセがベットを貸してくれて、いいって言ったけど、全然許してくれなかった
女の子扱いしてくれてるのかなって思うと嬉しかった…
でもやっぱり眠れなくて…起きてチトセの顔を見に行った
とても綺麗で、見とれてしまった
そしてそのまま眠りについた…
明日もいつも通りの貴方に出会えますようにって、密かに願ってたんだ…
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七海 - 作品見ました!とてもいいと思います!これからもぜひ頑張ってください!応援しています! (2019年3月27日 11時) (レス) id: b4f695295e (このIDを非表示/違反報告)
frisk - 佐倉 作楽さん» いいの!困ったときはお互い様でしょ? (2018年2月14日 0時) (レス) id: 2adf27a207 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 作楽(プロフ) - friskさん» 教えてくれてありがとう^^ (2018年2月10日 11時) (レス) id: 89cb129ae2 (このIDを非表示/違反報告)
frisk - キースカッコいい!!最高!フウカいいなぁ♪ (2018年1月31日 22時) (レス) id: 2adf27a207 (このIDを非表示/違反報告)
frisk - 佐倉 作楽さん» この作品面白いですね!!私、キーフウがすきなんです!キースかっこいいなぁ!皆が絶するようなことっていったい…… (2018年1月23日 0時) (レス) id: 2adf27a207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐倉 作楽 | 作成日時:2017年12月22日 23時