らくだい魔女 〜貴方への変わらない愛を〜

〜世界は変わり果てた姿に〜 ページ2

私はフウカ。銀の城の王女なの、よろしくね…
昔はあんなに笑顔で溢れていたのに…
些細なことで全てを失ってしまった
親しかった人たちも、小さい頃からの友達も、そして…
私の大切な人も。
あぁ、どうして、私の世界はこんなに変わってしまったんだろう

「みてみてっ！フウカ様よ！」
「成績トップに美人！金の髪もみんなから認められて、まさに完璧なお方だわ！」
「私もフウカ様のようになりたい！」

先生も卒業してしまったかつての先輩も、新しく入学してきた後輩もクラスメイトも親しく接してくれる人なんて数少ない。
そう…私の金の髪はもう誰にも咎められなくなった。
王族に生意気な口など聞けないんだから。

「あら、新入生の方々、ごきげんよう？もう学校には慣れまして？」
「ご、ごきげんようございますわ！」
「学校にも慣れてきました！」

まだぎこちなくて可愛い…私もこんな感じだったのかな……
そこへカリンがやってきた。カリンは昔からの唯一の対等に話せる女の子、友達と呼べるべき存在だ。

「フウカちゃんっ！あらぁ？何をしているのかしら？」
「新入生の方々に挨拶をしてたの。こちら、私の友達のカリン。」
「よろしくねぇ、みんなっ」
「か、カリン様、あの、緑の城の王女様ですか！？」

王族だとわかると、この反応…これが嫌なのに、私たち王族は…もっと楽に接してもらいたいのに…
だが、この反応にももう慣れた。何を言っても直らないのだから

「え、ええそうよ？」
「王女様が2人も！こんなに嬉しいことはありません！ありがとうございました！」
「あ…行っちゃった…」
「ふふ…緊張しちゃったのよぉ…」

今日はいい日になるかもしれない…
少し心を弾ませ、好きな歌を口ずさんだ。

そこ直後、カリンの目線が空にいった
嫌な予感、がした。

「フウカちゃん、今日も来たわ…」
あぁ…今日が台無しだ。
*§*――――*§*――――*§*
なんか性格、めっちゃ大人じゃん…
こんなキャラじゃなかったはずなんですが…

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