私を見てほしい。【文スト】【太宰治】【中原中也】

40話＜過去編11＞ ページ42

めぐみside

めぐみ自室

任務前、私は自室で必要最低限のものをカバンに詰めていた

　
　
“私は今夜、マフィアを抜ける”
　

　
そう決意した

ふと机の上を見るとそこには桜の髪飾り

中也さんと出会った頃、彼からプレゼントされたものだった


　
“やっぱり手前は笑っている方が似合う”
　


思わず手を止めてしまう

　

私が強くなれるように体術を教えてくれた彼＿＿＿＿＿

風邪を引いてしまった時、翌日に任務を控えながらも夜通し看病してくれた彼＿＿＿＿＿

任務の際、傷を負った私を見て逆上し、汚濁を使ってまで敵を滅ぼした彼＿＿＿＿＿
　
　
　
今までの思い出が蘇ってくる
　

　
　
けれど
　

「私、決めたんです。」

　
　

＿＿＿＿＿＿＿大切な＿＿愛する人を守るため、私はあの人について行きます


＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
＿＿＿

任務のため、早足で廊下を歩く私
　

お願い、どうか見つからないで

　
　
？「めぐみ？」
　

後ろから声を掛けられた

足音が近づいて来る

零れそうになる涙を堪え、後ろを振り返る

　
　
　
　
　
　
　
　

　


＿＿＿＿中也さん

　

中也「おい、大丈夫か？具合悪ィんだったら今夜の任務は他の奴に...。」

「大丈夫ですっ！！」
　

嗚呼、そんな顔しないでください

　
「大丈夫ですから...中也さんは部屋で休んでてください、ね！！」


弾かれるように走る私

最後がこんなでごめんなさい
　
　
　
　
　
　
　
　

「中也さん、今までありがとうございました。さようなら。」

　
　
　

廊下の角でつぶやいたこの言葉は
　

　
　
　
　

　

彼には届かなかった＿＿＿

＊＊＊＊＊

やっと過去編終わりました( ´ー｀)ﾌｩｰ．．．

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