私を見てほしい。【文スト】【太宰治】【中原中也】

39話＜過去編10＞ ページ41

めぐみside

めぐみの自室
　
ある日

　
太宰「めぐみちゃん、この組織の情報、洗ってくれるかい？」
　

そう言って太宰さんからある資料を渡された
　

「“ミミック”...？欧米の犯罪組織、ですか...。」
　
太宰「うん。今、織田作が関わっているみたいなんだ。急ぎで頼んだよ。」
　

分かりました、そう返事をすると彼は部屋を出ていった
　


　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

＿＿＿＿＿＿＿＿数日後、織田作さんが亡くなった

　

その日の夕方

夜に姐さんとの任務を控えていた私の部屋に、太宰さんがやって来た

いつもはしている片目の包帯がなくなっている

　
「太宰さ...(ギュ
　

いきなり抱きしめられる
　
そして聞かされた

　
　
“フリイダムのおじさん、幸介君たちが“ミミック”に殺され、

織田作さんも、その長と相打ちとなって亡くなった”ことを＿＿＿＿＿
　

　
　

太宰「...ごめん、もう少しこのままでいさせて。」
　
　
　
　

　
私は涙を流しながら、震える彼の背中にそっと手を回した
　
　
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
＿＿＿

気づいたら私は部屋のベッドで寝ていた

太宰さんはいない

どこに行ったのだろうとあたりを見回すと、机の上に1枚のメモ
　
　

＿＿＿＿＿

　
明日の17時

あの場所で待っている

　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
もし君が私とともに来てくれるのなら

　
　

太宰
　
＿＿＿＿＿＿
　

　
　
　
　
　

そんなの決まっている
　
　
＿＿＿＿＿＿＿もう誰も、大切な人を失いたくはなかった

　

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